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2012年2月

2012年2月29日 (水)

デミフルコース@カーブ・ドッジ

2月○日(月) cloud snow

いやはや、今日も満席になっている。
待っている客の横を、申し訳ございませんが予約をしてあるものでと、手刀を切って店の奥に進み、中二階の特別席に登っていく。

ニコルソン・ベイカーの『中二階 』は、よくも些細なことを並べたててくれたよなという、フェティッシュな内容。
その饒舌さがいいんだよなと思いながら、中二階の席に着く。

中二階の席に座ると、一階からは「やつら何者? なんであんな高いところにいるの?」というちょっと非難めいた視線が飛んでくる。こっちは「今日もはやってるな。それにしても女性だらけだ」などと思いながら店内を見渡している。
はるか遠くに見えるベースボールキャップをかぶった厨房の面々は、「じゃーそろっと前菜を出さないと」と、気ぜわしく動き出したように見えた。

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サーヴァーの女性二人が、水と紙おしぼりを配ることからランチは始まった。

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まずは魚介のサラダ仕立て、それから根菜のクラムチャウダーがきて、ドイツベーコン入りの自家製生パスタのトマト味か出てきた。
クラムチャウダーには、じゃがいも、ニンジン、ゴボウが入っていて、勇み足て食べ始め、何が入っているんだろうと考えているうちに、すっかりデジカメのことが頭から消えた。

サーモンのポルチーニ茸グラタンには、下にほうれん草が敷かれている。
牛タンと牛もも肉だかほお肉の八丁味噌シチューは、もも肉だかほお肉がビーフジャーキーのように硬かった。
そして、デザートにいく。
もちろん天然酵母のパンは温められていて、食べ放題だった。

イタリア料理のコースは、オリーブオイルだとはいえ、食後はカロリーオーバーでちょっと食べすぎたなという気分にいつもなる。
肉料理の手前当たりで、パンを2切れにしておけばよかったと5切れ食べたことを反省する。
肉をやっと平らげて第4コーナーを回り、あとはデザートとコーヒーだ。

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デザートはいちごのジェラードとフロランタンサブレの2種類だけだった。
確か前回のデザートは3種類で、もうちょっとボリュームがあったよなと、すでに十分に満腹であることを忘れて、損したななどと思ったりした。

カーブ・ドッジ とやの
新潟市中央区女池南3-5-10(S.H.S内)
025-285-6444
【ワインショップ&ベーカリー】 10:30~20:00  
【レストラン】11:30~21:00

閏年@『SUZUKI ハッピーモーニング』

閏年だから、ラジオで閏年のプチな薀蓄を鈴木杏樹が披露していた。
以下は、3日にわたり朝のラジオ『SUZUKI ハッピー・モーニング』で、流れていた閏年にまつわる話。

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現在採用されているグレゴリー暦では、地球が太陽の回りを1周するのに365.2422日かかるその誤差を調整するために、4年に1度、閏年として2月を29日にしている。
それでは調整がつかないので、長い間に生じる誤差を、西暦が100で割り切れる年は閏年としないが、400で割り切れる年は閏年とする。
そうすると2000年は閏年で、1900年は閏年でなかったということになる。

ではなぜ、2月だけが28日になったのか。
シーザーが定めたユリウス暦は、3月が始まりの月で、2月が終わりの月だった。
31日ある大の月と、30日の小の月が交互にくるようにし、2月に日数を調整することにした。
ところで、シーザーが自分が生まれた月の7月に自分の名前をつけて、ジュライと名づけた。シーザーの次にローマ皇帝についたアウグスチヌスは8月生まれだったので、8月に自分の名前オーガストをつけ、しかも30日ではなんだから、2月を1日削って8月を31日にしたとのこと。

さらに暦の話は続く。
近年、新しい暦を提案する天文学者がいて、閏年が不要で毎年同じ日が同じ曜日になり、本人曰く、経済活動にも有益という暦を提案している。
リチャード・コン・ヘンリー氏が提案する新たな暦では、1年を364日として、1年のうち30日の月が8カ月あり、3カ月ごとに31日の月が入る。そして数年に1度、余った時間を調整するために「おまけの1週間」が追加される。
この暦ではすべての日が前年と同じ曜日になり、それが毎年繰り返される。仕事のスケジュールを変える必要がないので便利だという。
新しい暦は、エスペラント語より味気ないね。

2012年2月28日 (火)

鴨南蛮そば@○○

2月○日(○) rain

店に入ると客はふたりで、30席くらいある座席はガラガラ。
客は一番くつろげる席はどこかなと、物色する。
ところが、そんな客の考えなど斟酌せずに、ホール係の女性はお品書きをテーブルに置いて「どうぞ」と言う。
まあいいから、そこに座れということだ。
そのテーブル席は、注文品搬出口兼食器返却口の目の前。
客にとってはせわしないが、ホール係にとっては都合のいい席である。注文品を運び出すのも、食器を戻すのも最短距離なのだ。
ところが、この席は店の入り口の近くで、風除室があるとはいえ引き戸の隙間から冷たい外気が入ってきて寒い。
それに、トイレに一番近い席でもある。客には、ありがたくない席だ。

そんな罰ゲームのような席に座りたくないと思った客は、お品書きを置かれても、「あっちにします」と別の席を指さして抵抗を試みる。
ホール係の女性がどう思ったか知らないが、「はい、よろしいですよ」と言って、客が指をさした席にお品書きを置きなおす。
その席に座ってお冷が出され、お品書きをパラパラめくったのちに、「鴨南蛮、お願い」と注文品を告げる。

鴨南蛮が運ばれてきて食べ始めた頃に、客が入店した。
ホール係にとって都合のいいことに新客はひとりなので、さっきの罰ゲームの席にお品書きをさっと置いて「どうぞ」と促した。
その男性客は至って素直で、なんの迷いもなくその席に座り、お品書きを開いてすぐに「天盛り、大盛で」と注文を告げた。
なにしろ、ホール係は注文品搬出口に置かれた天盛り大盛のお盆を持って、3歩あるけばその客の背後にたどりつけるのだ。

鴨南蛮そばの鴨肉は歯応えがあって濃厚な味だった。
ネギには焼き目がついていて、なかなか旨い。

件の客は、これでもかというくらいの音をたてて、そばを豪快にすすっていた。

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2012年2月26日 (日)

オムライスランチ@プチレストラン Nomakichi

2月○日(木) rain

駐車スペースが空いていなかったので、となりの資材置き場のようなところで、しばし待った。
その間にも、この店が目当ての車が何台か周りを巡回したり、コンビニの駐車場に停まったりしていた。
10分ほど待って駐車スペースに車をいれ、店に入ると満席で、席が空いたらケータイに電話をくれるとのこと。
店の中には待つようなスペースはないので、車の中で待つことにした。
約5分経つと、ダッシュボードにおいたケータイが、ガタガタ震えた。

120223momakichi

店内は活気に溢れていた。
3人のホール係の女性が水と紙オシボリを出し、メニューを説明して注文品を訊いて、厨房に告げる。
出来上がった料理を運び、空いた席の食器を下げ、あるいはレジで料金を受け取り、新しい客を席に案内してと、めまぐるしく動き回る。その間にも、いらっしゃいませだの、お待ちどう様でしただの、ありがとうございましただの、と客に声をかける。
客は入れ替わり立ち替わり入ってきて、店内には陽気に躍動していた。

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オムライスランチ (デミグラスソース)950円
まず、サラダとスープが出てきた。
千切りキャベツがシャキシャキして旨い。
ニンジンのドレッシングがまろやかで、千切りキャベツを引き立たせている。
円の4分の1サイズのビアソーセージがのっていて、これがまたサラダに合った。
スープはコーンポタージュ。

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さて、出てきたオムライスは予想を超える大きさだった。
裏返し半熟卵の上に溶けるチーズがのり、デミグラスソースがかけられて、乾燥パセリがパラパラ。見るからにうまそうだ。
中の炒めライスには、豚肉、ハム、玉ねぎ、ピーマン、マッシュルームと、具だくさんで、薄味。
これらをスプーンですくって、口に入れると濃厚な味が広がり、幸せな気分になった。

【食べログ】プチレストランNomakichi
★★★★ 4.0

プチレストランNomakichi
新潟市東区河渡本町22-16-3 
025-271-9225
11:30~14:30(L.O)17:30~21:00(L.O)水曜

2012年2月25日 (土)

鴨南蛮うどん@こびきや

2月○日(土) snow

鴨南蛮うどん(490円)をお願いすると、当店の花形である、うどん提供係の男性が長ネギ数本を油の中に投げ込んで、約1分揚げたのちつけ汁に入れた。これで南蛮うどんになった。
うどんの入ったオケとつけ汁を受け取り、備えつけの刻みネギふたスプーンをつけ汁にのせる。
無料トッピングコーナーでは揚げ玉をふたサジ入れて、カウンター席につく。

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鴨南蛮うどんは、〈かけ〉仕様だと思っていたので、オケに入って〈釜揚げ〉が出てきて、少し戸惑った。
でも、〈かけ〉より〈釜揚げ〉の方が豪華でいいや。
鴨肉は4枚入っていて肉は小さく薄いが、鴨の味がじんわりときた。
鴨肉を、ちびりちびりとかじりながら味わって食べた。
揚げた長ネギの中心部分のキョロっとしたところが甘くて旨い。
うどんを汁につけて食べると、これで490円とはありがたいなあ、と思った。

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話を席についた時点に戻す。
席について写真を撮り、つけ汁に七味唐辛子を振りかけたら、容器の蓋が外れて中身の約半分がつけ汁やトレイやテーブルや床に散らばってしまった。
何でこんなことになるんだ。
つけ汁は表面がびっしりと七味唐辛子で覆われて、ぞっとするような光景になった。
誰かが蓋を緩めておいたのか、たまたま緩んでいたのか、容器の振り方が悪かったのか、いずれにしても何とかしなくては。
食器返却口に行って、店の方にこのハプニングを伝えると、台ふきんでテーブルを拭いて、床をホウキで掃いてくれた。
ところが、期待していた、つけ汁を取り替えてくれるという慈悲深い言葉はかけてもらえなかった。
というわけで、旨かったが、とんでもなく辛い鴨南蛮釜あげうどんだった。

讃岐うどん こびきや 出来島店
新潟市中央区南出来島2-8-18

2012年2月23日 (木)

弁当@すが原

2月○日(水) rain

弁当には、語りかけてくるメッセージがあるように思う。
例えば、海苔弁は、「白身の魚のフライと海苔、あとは漬物だけど、いいかな、その代わりに、とびっきり値段は安い」と言っている。
梅干だけの日の丸弁当にも、メッセージがある。「申し訳ないが事情があって、梅干だけ、他のおかずはない」と言っている気がする。
幕の内弁当ともなれば、「一応、旨そうなおかずを並べてみた。それなりに実力のあるおかずなので、十分味わっていただきたい」と声高に語っていると思う。

ところが、かつ丼は食べる人間に対して語ろうとしていないと思う。
ステーキからなにかが聞こえた経験はない。
ラーメンや、そばや、うどんが、なにかを語ろうとしているとは感じない。

弁当は違う。なにかを語りかけてくる。
とくに、名の通った駅弁は饒舌だ。
峠の釜飯を思い浮かべて欲しい。ベラベラしゃべり続けているような気がしないだろうか。
最近、スーパーマーケットに積まれている富山の鮭の押し寿司は、憤懣やるかたないだろう。「越の寒梅の二の前になってしまう。富山の鮭の押し寿司だぞ。もうちょっと出し惜しみしろ」と、スーパーの仕入れ担当責任者に文句を言っているように思う。

しかし、弁当の中にもなにも語りかけようとしない無口な弁当がいる。
たとえば、スーパーマーケットの惣菜コーナーに並んでいる弁当たちだ。彼らは語ることはないと思う。
昼時にオフィスに配達される安価な弁当も、なにもしゃべらない。
また、脈絡のないおかずがこれでもかと詰め込まれた仕出し弁当からも、なにも聞こえてこない。
弁当の弁当たる存在感は、このメッセージ性にあるのではないだろうか。
メッセージ性のない弁当は、たとえ豪華でも、旨く感じない。

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さて、目の前のこの弁当はどうだろう。
鍋茶屋がルーツのすが原の弁当は、「遅いお勤め、ご苦労さん」と優しく語りかけてくるような気がした。

すが原
新潟市中央区本町通11-1818
025-222-8414
11:30~4:00 17:00~21:00 不定休

2012年2月22日 (水)

サーロインステーキセット@ステーキ宮

2月○日(○) rain

肉好きはエネルギッシュで長生きなどというが、本当だろうか。
先日ラジオを聞いていたら、男の職業で一番長生きなのは僧侶だそうだ。エネルギッシュな僧侶はいるが、僧侶たちは平均以上に肉好きだろうか。
肉好きの肉は、鶏肉や豚肉ではなくて、あくまで牛肉、しかも塊で調理された料理のイメージだ。

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スープバーに用意されているスープは、鶏肉と椎茸のスープ、テールスープ、クラムチャウダー、コーンポタージュ、の4種類、このさい欲張って全部をいただく。
サーロインステーキセットは1974円。西暦のような値段だ。
鉄板の上で肉とデミグラスソースがジュージューと音を出している。
まるで、「肉だ肉だ」といってるように聞こえる。
ソースが飛び跳ねているので、しばし落ち着くのを待たないといけない。

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肉を切ると中は生だった。要望したミディアムより生だ。
切った面を鉄板に接触させて、火が通るようにした。
このセットには、ペレットとかいう、肉に熱を加えるアイスホッケーのパックのようなものはついていない。
口に運ぶと、肉の部分には適度な歯ごたえがあって、脂肪との境はスジがあって硬かった。
ステーキには、薄味のナポリタンのようなスパゲッティ、ブロッコリーとポテトが添えられている。

食材の熱さを比べたら、もっとも熱いのがジャガイモ、次がナポリタン、それからブロッコリ、肉の赤いところ、そして冷たくすら感じるのが脂身だった。なんでだ。

ステーキを主食にする人種と、ライスのおかずにステーキを食べる人種では、まるっきり考えが違ってくるんだろうな。

ステーキ 宮 新潟県庁前店
新潟市中央区南出来島1-1-8
025-283-3815

2012年2月21日 (火)

辛味大根おろしそば@越後十日町 小嶋屋

2月○日(火) snow

そばを提供する店には、老舗系と店屋物系と作務衣系、駅前立ち食い系があると思っている。
いま、絶滅の危機に瀕しているのが、店屋物系である。
何しろ後継者がいない。
それに牛丼などのチェーン店に押されっぱなしである。

作務衣系とは、店主が脱サラしてどこかのそば店で修行をして、あるいはDVDなどでそば打ちを独学で習得して、開業した店である。
BGMにはジャズが流れ、壁には「人間だもの」などという人生教訓型色紙が飾られていたりする。
店主が作務衣をまとっているイメージなのでこう呼ぶ。
以前は、脱サラ系もしくはヌーベルバーグ系としたが、作務衣系の方がしっくりくる。
作務衣系は、『ラーメンと愛国』からのパクリ。
提供されるそばは、いたって気合が入っていて、メニューにはそばに関する薀蓄が書かれていたりする。

最近、関東圏で勢力をのばしているのが、駅前立ち食い系である。
夜鷹そばにそのルーツを求めることができそうなそば屋が、この駅前立ち食い系である。
以前はほとんどが駅のホームや駅前に構えていたが、最近はエリアが広がった。
カレーを出したり、チーズそばなどの新作メニューも大胆に手がけたりしている。

老舗系には本格老舗系と新興老舗系がある。
本格老舗系は、江戸や明治からの歴史を持つ店で、格式が高く、したがって上から目線的な雰囲気がある。
新興老舗系とは、大正または昭和の戦前に起業し現在に至る店である。
新しいメニューを考案したり、サービスを重視したり、多店舗展開したり、そうした企業努力で生き残った店である。

さて、本日の越後十日町小嶋屋は、その新興老舗系に属する。
小嶋屋のそれぞれのホームページを開くと、小嶋屋総本店は大正11年の開業、長岡小嶋屋は昭和40年、あれれ、十日町小嶋屋は記載されていない、えーっ。
上に書いたことと異なるが、このさい大目に見ていただきたい。

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辛味大根そば(940円)は、そばがへぎに8かたまりある。
たっぷりの辛味大根おろしに刻みネギ、ワサビもついている。

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大根おろしを、そばの上に散らして食べた。
こうやって、大根おろしを均等に食べようとしても、そば猪口の中は大根おろしでダブついてシャーベット状になる。
ところが、予備のそば汁がたっぷりと徳利にあるので、そば猪口内をリセットして、新しい気持ちで辛味大根おろしそばを心おきなく堪能できる。

越後十日町 小嶋屋 新潟店
新潟市中央区網川原1-21-8
025-283-3104
11:00~15:00/17:00~20:00 無休

2012年2月20日 (月)

高遠そば@畔上

2月○日(月) snow cloud

大根おろしを絞った絞り汁は、そのまま〈絞り汁〉でいいとして、残った大根おろしの残骸は何と呼べばいいのか。〈搾りかす〉じゃなんだし、とりあえず〈残り〉と呼ぶことにする。
その〈残り〉を、この店ではどう扱っているのだろうと、気になっていた。
辛味大根そばが出てきたところで、運んできた女性に訊ねてみた。

「〈搾りかす〉ですか、いえ、あのー〈残り〉ですね。捨てます」
はじめは〈搾りかす〉と言ったものの、気が引けたのか〈残り〉と言いなおした。
店の方にすれば、大根おろしの絞り汁には大いに価値があるものの、〈残り〉は必要のない〈かす〉なのだ。
「体にいいから、残して欲しいという方もいますので、そういう方にはお入れします」とのことだ。

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ここの高遠そばは、そばと大根おろし汁とそば汁、そして箸休めの漬物だけ。
精進料理のごとき静謐さがある。
おまけに冬だからなおのこと、静けさか感じられて、背筋を伸ばして正座して食べなければという、気持ちになる。
これで暖房の効きが悪かったら、修行僧の気分になりそうだ。
バイキング料理で痛めつけた胃腸の調子を取り戻すには、高遠そばを食べるのがいい。
ところで、今季の辛味大根はどの店もあまり辛くないように感じる。
今季は辛味大根が不作のようだ。

生粉打ち 畔上
新潟市中央区女池上山3-19-5
025-283-6777
11:00~15:00 火曜

味噌野菜ラーメン@東横 愛宕店

2月○日(木) sun

野菜味噌ラーメン(790円)は、スープをそのまま飲むと、頭痛がするくらい塩辛い。
それで、気前がいいくらいの量の割りスープがついてくる。

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割スープを全部いれても、スープはまだ濃いくらいだ。
分けて出てくる理由はなんだろう。はじめからドンブリはひとつで、あふれるくらいのスープでいいのに。
たっぷりの野菜は、モヤシとキャベツだ。
この多量の野菜と、煮込んで味の染み込んだ太い縮れ麺と、そして味噌味のスープが、食べてもなかなかなくならない。

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このボリューム満点のラーメンをプロレスラーにたとえるならば、誰だろう。
巨漢のキラー・カーンあたりだろうか。
ドンブリはでかいし、木製のしゃもじは30センチの長さだし、麺も野菜もスープもタップリ。

キラー・カーンのいでたちは、ヒゲを生やして、辮髪にモンゴル帽、さらにベスト、中華・モンゴル風である。
キラー・カーンは新潟出身で、技と言えば奇声を発しながら繰り出すモンゴリアンチョップくらいしかなかった。
巨漢のアンドレ・ザ・ジャイアントの足を骨折させたことで有名だった。
切れるとなにをしでかすかわからないところがあり、切れキャラを売り物にしていた。

体の大きさで威嚇するが、技の種類は少なく滅多に勝ったことがなったように思う。
反則技を繰り返してレフリーの静止をきかず反則負けになったり、リング外で暴走してリングアウトになったりだった。わざとそうやって、さっさとリングからいなくなる、リング上に長く居たくないというような印象があった。
「プロレス、好きでやってるわけじゃない」という態度に見えた。

キラー・カーンは優しい性格だときく。
このラーメンの味はどちらかというと、優しくはなくてハードな味だ。
野菜味噌ラーメンを食べていて、ふと、キラー・カーンを思い出した。

東横 愛宕店
新潟市中央区愛宕2-2-3
025-282-2838
平日・祝前日 11:00~23:45
日曜・祝日   11:00~22:00
無休

2012年2月19日 (日)

牛まぶし@すき家

2月○日(金) snow

そば屋の駐車スペースに車をいれたら、雪かきしているのは店主で、両手を交差させバツ印を作った。
入り口には「大雪により休業」の貼り紙が出ていた。
大雪でも休業にならないのは、チェーン店だろうな。
ということで、すき家に向かう。

牛まぶし(480円)と味噌汁(70円)をお願いした。
葉ネギの刻んだのと山椒の塩漬けと、小袋入りのワサビがついてきた。これを、牛丼の上にのせ、そこに湯桶のだし汁をかける。
だし汁を牛丼にかけるときは湯桶の蓋を抑えるようにと、ホール係が一言つけ加える。

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牛肉はいいとしても、ご飯粒は箸では口に運びづらいから、備え付けの和風レンゲですくいながら、口に入れる。箸でお茶漬けさらさらではなく、じっくり味いたい感じだ。

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旨いなあ。
牛丼の味にだし汁が絡んで、コクと風味のある牛丼お漬けになっている。
ワサビが鼻にきて、山椒の塩漬けを噛むとピリリとした辛さとほんのりの塩味と山椒の独特の香りが広がる。
さらに葉ネギのシャキシャキした歯触りがくる。
紅ショウガが目の前にあるので、これもひとつまみもらった。

味噌汁はアゲとワカメと刻んだ葉ネギが入っていて、出汁が効いていた。

葉ネギの使い方といい、丼物にだし汁をかける発想といい、牛まぶしは西の方面の人物の発案ではないか。
東方面の人物の発想では、こんなメニューは生まれないなと、勝手に思った。

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2012年2月18日 (土)

『グルメの嘘』 友部征耶

グルメの嘘 (新潮新書)
友里 征耶
新潮社
2009年11月20日

雑誌や本の飲食店を紹介する記事に、店をけなす内容が書かれているのを目にしたことがない。歯の浮くような誉め言葉が並んでいるのが常である。その理由は、店の欠点が載っている本や雑誌は売れないからだ。
テレビも同じだ。出演者が不味そうに食べたり、「旨くない」と評価したりするグルメ番組は、番組として成り立たない。
こうして批評のないグルメの世界が形作られているという。

著者は飲食店を覆面取材し、辛口の評価をブログに載せ雑誌や本に書いている。著者は業界内で恐れられあるいは目の敵にされているライターである。
本書は、今の日本のグルメ界を切って切って切りまくる、超辛口のグルメ論である。

美味しいとしか書かないフード・ライターを、著者はヨイショ・ライターと呼ぶ。グルメの世界は、このヨイショ・ライターでもっている世界だ。
雑誌に連載コラムを持つグルメ界の大御所は「私はこういうものです」と名乗って店に入る。店側は一番いい部屋を用意し、素材をえりすぐり、調理は手を抜かずにもてなす。さらに「御代は結構です」ということになる。こうなれば、大御所はその店を賛美する文章を書くことになる。

料理人の半生を書いた本に対して、著者は次のように切る。
ヨイショ・ライターは、エピソードをでっち上げ、あるいは誇大に膨らませ、料理人を努力の人や天才などと褒め称えるのだ。

グルメ関連ブログについても、手厳しい。
氾濫するブロガーの一番の問題点は、賞賛するだけで、まったく検証や疑問を書き綴っていないことであると指摘する。
身につまされる指摘だが、店の悪口はなかなか書けない。
せいぜい、旨くないと思った料理を旨いとは書かないことだろう。

グルメの世界に喧嘩を売るような過激な内容です。
要は、グルメを語るなら顔を洗って出直せってことでしょうか。

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麻婆麺@共進軒

2月○日(○)  snow

店に入ると静かだった。

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BGMは流れていない、テレビもラジオもついていない。
2組3名の先客は、誰も話し声をあげない。
カウンターの端の席で、白衣をきた店のオヤジがスポーツ紙を読んでいた。
ホール係の女性に麻婆麺を告げると、「麻婆麺1丁」と厨房に伝えられ、厨房からは引退した相撲取りのような声で「あいよー」と帰ってきた。
そのあとも不気味な沈黙が続いて、店内の重い空気は変わらなかった。
まるでドタバタ香港映画の格闘シーンが、これから始まるといった雰囲気だった。
麻婆麺(580円)が運ばれてきて食べ始めた頃に、3名の女子高生が喋りながら入店したので、何となく一息ついたような店内になった。

120209

麻婆麺にしてはたっぷりのスープで、まるで湖沼のような印象だ。
白い豆腐がスープに浮いたり沈んだりして、餡は塊になって沈んでいる。
蛍光灯がスープの表面に反射して、幻想的な麻婆麺に見える。
麺を摘み上げると予想以上に白く縮れがあり、軟らかかった。
麻婆豆腐は戸惑うくらい甘めだ。

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まばらな刻みネギのいくつかが、8の字状をしている。
ということは、長ネギの白い部分から緑の葉の部分に移行する二股に別れた部分が使われていることになる。
長ネギのこのあたりから葉にかけては、できればスープを摂るときの臭み消しとして使って欲しい。
8の字状の刻みネギは硬く、ネギの風味はしなかった。

共進軒 万代店
025-241-6534
新潟市中央区万代1-1-25
11:00~15:00、17:00~20:00 月曜

すき焼き弁当@今半

2月○日(日) sun

なんでこんなに、ごった返すんだろう。
グランスタ東京のなかは、人にぶつからないと前に進めない。
店を探索して、なにか変わったものを買おうなどという気がまったく起こらない。
さっさと、今半で「すき焼き弁当」を買って、早くこの人ごみから逃れたい。その前に、はせがわ商店でビールとツマミを買わなくちゃ。

どこぞに人間がまばらな空間はないかと探しても、新幹線乗り場のあたりは、そんなところはなかった。
新幹線に乗り込んでやっと自分のスペースが確保できた。
遷都しろ、と言いたい。

座席に深々と座り、ビーフジャーキーとちび助サラミをつまみながら缶ビールを飲んでいると、あれよという間に大清水トンネルを超えた。
大清水トンネルで耳が詰まった状態になり、そのあとはまわりがなにかを言ってもよく聞こえない。
長岡に着くあたりで耳が戻り、長岡までくればもうすぐ終点の新潟だ。
東京駅を出発して2時間半で、無事にわが家に着いた。
便利になったものだ。

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わが家の猫は、隙あらば外に逃げ出そうとうかがっている。逃げると捕まえるのが一苦労なので、外に出さないようにしている。
外に出られないからと、家の中でネコを好き放題にさせておいたら、食卓テーブルを窓への連絡路だと思っているようで、テーブルの上を行き来し、ときにはしどけない恰好で寝転んだリしている。
視線は今半のすき焼き弁当の牛肉に釘付けになっているものの、匂いを嗅ごうとも食べようともしない。
カツオ節と煮干とキャットフード以外には、食べ物に興味がないのだ。
そんなわけで、食事中であってもテーブルの上で寝そべることを大目に見ようと思う。
夕食を始めてもネコは目の前にいた。

浅草 今半
はせがわ商店 

浅草今半 グランスタ店【食べログ】
★★★☆☆ 3.0

2012年2月17日 (金)

味わい飲茶セット@聘珍楼

2月○日(日) sun

横浜中華街は芋を洗うような人出で、かき分けるようにして聘珍楼にたどり着いた。飲茶の席と食事の席に別れていて、飲茶は30分、食事の席は40~50分待ちとのことだった。もうすぐ2時だが、そのくらいなら待つぞ。

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飲茶の席をお願いして、ケータイの電話番号を告げ、再び中華街を横切って斜め向かいの崎陽軒の前にたどり着いたところで、ケータイが震えた。
30分と言われたのに、まだ3分と経っていない、歓迎すべき誤算だ。20メートルくらいしか移動していない。そのくらい人が溢れている。
聘珍楼に戻って、それから店の中で待たされること数分で、席に案内された。案内されたのは一階の窓に面した席であった。客席は5階まであるという。
老舗はすごいや。

味わい飲茶セット(3150円)をお願いした。

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チャーシュウは八角が甘く香り、豚肉そのものが旨かった。
三色餃子にはエビと帆立貝が入っていた。
豆腐にかけられた醤油にジャコが数匹入っていて、ここでもホタテがいる。
そして、エビのチリソース。

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エビとホタテだらけだ。
湯葉巻きの湯葉が香ばしく、ホタテの貝柱ソースがうまい。
肉まんは餡の旨味といい皮のふんわりした食感といい、もう一個お願いしたいくらいだった。
つゆ麺は淡白だった。
マンゴープリンには賽の目切りのマンゴーが入っていて、少し酸味があって、本物という感じがした。
出てくる皿はすべて温められていて、担当の男性の対応が柔和で、さすが天下の聘珍楼だわいと感心した。

アルコールを飲んだら、だるくなって、混雑する中華街を抜け出すのに大変だったろうな。

【食べログ】聘珍樓 横濱本店

聘珍樓 横濱本店
横浜市中区山下町149
045-681-3001
月~金 11:00~15:00 17:00~22:00
土 11:00~23:00
日 11:00~22:00
無休

フェルメールからのラブレター展@Bunkamura ミュージアム

2月○日(日) sun

日本で、いま最も人気のある画家はフェルメールだろう。
フェルメールは、光の魔術師、静けさの画家などと呼ばれ、またラピスラズリから作られた高価なマリンブルーを多用したことから、フェルメールブルーという言葉もある
「フェルメールからのラブレター展」は、昨年11月に仙台の宮城県立美術館で鑑賞したけれど、機会があったらもう一度見たいと思っていた。

JR渋谷駅ハチ公口を出て、渋谷109を左手に見て道玄坂を登ればよかったものを、右手に見ながら行ったものだから、厄介なことになった。
交番で訊ねたら「セブンイレブンの裏!」と一言でぶっきらぼうに教えてくれた。ところが、行けども行けどもそれらしき建物は見えず、舞い戻って今度はセブンイレブンで訊ねると、中国系の店員が地図まで取り出して懇切丁寧に教えてくれた。
セブンイレブンの裏に違いないが、渋谷文化村ははるか300メートル向こうであった。

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チケット売り場に行列ができていた。
会場は混んでいて、順序どおりに見ようと列の後ろについて待っていても列はさっぱり動かない。
列に並ばず、先へ行って空いているところに割り込んで、また戻ったりして見るのがいい。
手紙がテーマなだけに、手紙を書いている作品や手紙を読んでいる作品、男女の駆け引きを扱った作品が目立った。
当時のオランダは識字率が高く、手紙のやり取りが盛んだったそうだ。

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フェルメールの作品は、「手紙を書く女 」、「召使と手紙を書く女」、「手紙を読む青衣の女」の3点。
昨日の複製画とは違って、本物はなにか迫り来るものがある。
フェルメールの作品は、奥深さがあり、訴えかける何かがあった。
フェルメールの作品3点はひとつの部屋に配置されていた。
監視員が訝るぐらい、その部屋を何度も回った。

仙台では、最後の部屋にフェルメールの3作品だけを展示していた。
ここでは、起承転結の転のあたりで、フェルメールの作品を並べている。
どちらかというと仙台の方がいい。
フェルメールの作品を見たあとは、他の作品を見ても気が乗らない。

【2011.10.28】『フェルメール 光の王国』 福岡伸一
【2011.12.21】『フェルメール 静けさの謎を解く』 藤田令伊

フェルメールからのラブレター展
Bunkamura ザ・ミュージアム
東京都渋谷区道玄坂2-24-1-B1F
03-5777-8600(ハローダイヤル)
2011年12月23日(金・祝)~2012年3月14日(水)
午前10時~午後7時(入場は各閉館の30分前まで)

2012年2月16日 (木)

洋風バイキング@トップ オブ ザ タワー

2月○日(日) sun

バイキングは理性を失わせると、昨夜、教訓を得たばかりなのに、朝食もバイキングにした。
というのは、
朝食を提供している店がホテル内に4カ所あって、そのうち値段が一番高い朝食が、洋風バイキングの店だった。
すでに朝食券があるから、安いところよりは高いところの方が得そうだと、ホテルの案内を開いて検討した結果だ。
40階という目も眩むばかりに高いトップ オブ ザ タワーに着くと耳が詰まった。
窓からは、今日も晴天の東京が見える。

さて戦闘開始だ。
控えめに取るつもりだったのに、ついつい皿からあふれるくらいになってしまった
ミネステローネ、あとはパン2種類、炒めたインゲン、ハムにベーコンにチーズ、生野菜、玉子2品、このあたりまではまだ抑制が効いていた。

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適量にしようと最初は思っていたのに、どこかでタガが外れた。
プチトマトを6つも取ったことが引き金になったかもしれない。2つにしておけばよかった。
シリアルなんか食べるものかと思っていたのに、座った席の目の前がシリアルとジュースのコーナーだった。子供連れや小学生が嬉々として、6種類のシリアルを皿にとっているのを目の当たりにして、魔が差した。
先日、ケロッグ博士のコーフレーク開発秘話を読んだことも拍車をかけたかもしれない。
まあ、シリアルはお菓子だ。

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シリアルを食べたあとは果物とヨーグルトを取りにいき、コーヒーの2杯目を頼んで、トマトジュースも2杯目を取ってきた。

食べ終わると動くのが億劫なくらいに満腹になった。
なぜ旅行に出ると、朝食が進むのだろう。

トップ オブ ザ タワー
ホテル ニューオータニ ガーデンタワー 40階
東京都千代田区紀尾井町4-1
03-3238-0023

トップ・オブ・ザ・タワー【食べログ】
昼総合点★★★☆☆ 3.5

2012年2月15日 (水)

フェルメール 光の王国展@ソトコトロハス館

2月○日(土) sun

銀座8丁目の標識の上に、猫が3匹乗せられていた。
銀座6丁目のみずほ銀行と松坂屋との間の道に入ると、お目当てのソトコトロハス館がある。

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ソトコトは、ロハスというコンセプトでビジネスを展開する会社。
ロハス(Lifestyle Of Health and Sustainability)とは、健康や環境問題に関心が高い人々のライフスタイルを営利活動に結びつけるビジネス用語である。
エコでひと儲けしようと考えた人物が作った造語。湯山玲子(『女装する女』)によれば「ロハスはハイヒールをはいてエコしましょう」というくらいの意味だそうだ。

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ロハス館の5階までエレベーターで昇り、階段で4階に降りると、「フェルメール光の王国展」の受付にたどり着く。
入場料1000円、音声ガイダンス500円を払って、受付の女性から音声ガイダンスの操作法を聞く。
音声ガイダンスは新型で、IPad風のタッチパネルを搭載していて、説明が流れるとその作品がタッチパネルに現れる。サイズは、IPodシャッフルくらい。
この音声ガイダンスのアプリが、iTuneで売っている

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特選にぎり寿司@すきやばし次郎 日本橋高島屋店

2月○日(土) sun

1時を少しすぎた頃に、店の外のイスに座って5分ほど待った。
メニューはいたってシンプルなものだ。寿司のセットが数種類と寿司単品が並んでいて、あとは飲み物。
味噌汁の有無を訊いたら、「ございません」とのことだった。
粉茶が濃厚でコクがあって旨い。

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特選にぎり寿司 3150円。
イカ、小柱、タイ、赤身、中とろ、コハダ、あなご、イクラ、玉子焼きの9巻であった。

(白身の魚を寿司屋の方に見てもらったところ、ホウボウかカンパチかヒラマサではないかとのこと。繊維の走り方からヒラマサだと思うが、写真でははっきりわからないでした。そのままタイにしておきます。)

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山本益博推奨の寿司の食べ方、コースにみたてて食べることにした。
まずは、前菜ということでイカ、イカには甘みがある。
すきやばし次郎の寿司飯は温かいのが特徴なはずだが、さっぱり温かくなかった。
次は、小柱の軍艦巻きで磯の香を堪能する。
三品目はタイ。
そのあとマグロの赤身にいって、いよいよメイン中とろをやっつける。
寿司飯はかなり小ぶりだ。
次は、コハダで口直し。好物のコハダはいい塩梅の仕事がされていた。
メインの二品目のアナゴはとろけるようで、タレがたまらなく旨い。

さて、問題はクラだ。
イクラは、江戸前寿司として認めていいものだろうかと常々疑問に思っている。カリフォルニアロールを断固寿司と認めてはいけないよう、イクラもトビコも寿司と認めたくない。
とはいうものの、残すわけではなく、ここで口に入れる。
アガリをすすって、デザートの玉子焼きにいく。
甘みを抑えた玉子焼きだ。

ネタは新鮮で旨かった。
そして、江戸前寿司の命、コハダとアナゴは抜群に旨かった。
味噌汁はどうにかならないだろうか。

すきやばし次郎 日本橋店
東京都中央区日本橋2-4-1 日本橋高島屋 4F
03-3211-4111
11:00~19:00 不定休(高島屋に準ずる)

【食べログ】すきやばし 次郎 日本橋店
★★★☆☆ 3.5

2012年2月14日 (火)

『至福のすし「すきやばし次郎」の職人芸術』 山本益博

至福のすし―「すきやばし次郎」の職人芸術 (新潮新書)
山本 益博
新潮社
2003年12月
ISBN4-10-610046-0

すきやばし次郎の店主小野二郎は、78歳である。
職人としての円熟の極みに達している。
「掃除をしていてしすぎるということはない。汚れたらすぐに拭けばいい。それが半日もたてば洗わなくてはならない。1日置いたら磨かなくてはならない」と、小野二郎は店の者に言う。
すきやばし次郎での修行は厳しく、志半ばで辞める者も多いそうだ。

フランス料理の天才ジョエル・ロビションが飛行機に乗っても食べに出かけたい店は、スペインのエル・ブリ、銀座のすきやばし次郎と言っている。

著者は、『東京味のグランプリ』(1984年)に、寿司を食べる順番について、コース料理のように、はじめはあっさりとした白身、メインデッシュにマグロ、最後にデザートとして卵焼き、と書いた。
今ではこの食べ方が受け入れられている。

本書のテーマは、小野二郎の料理に対する妥協しない姿勢、著者の提唱する寿司を食べる順序、ジョエル・ロビションと著者および小野二郎の料理に対する哲学である。

バイキング料理@ビュー & ダイニング  ザ スカイ 

2月○日(土) sun

360°回転する展望レストラン、ザ・スカイで夕食をいただくことになった。
ザ・スカイは17階にあって、窓側のテーブル席があるドーナッツ型の床が、キッチンの周りを時計回りに回転する仕掛けになっている。
床の回転は緩やだが、ときに妙な引っかかりがある。着席してしばらくは少しめまいがした。
慣れてくれば何のことはない、床の動く部分と動かない部分をそれぞれ両足で踏んで楽しむくらいの余裕が生まれる。照明はテーブルが移動するにつれ、明るかったり暗かったりして、はじめは違和感があるが、やがて気にならなくなる。

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バイキングだから、キッチンがどういう順番で並んでいるかは、料理を取りに数回いくと把握ができる。まずは前菜・各種スープ、次に寿司コーナー、肉コーナー、天ぷら・和食コーナー、中華コーナー、そしてデザートコーナーと、おおよそがコース料理の出てくる順に並んでいる。
例えば、寿司コーナーに行けば、つけ台の向こうの寿司職人がにっこり微笑んで「なにを握りましょう?」とくる。

天ぷらコーナがさっきまでは右斜め前にあったなと思っていても、5分もすると天ぷらコーナーは真横にきて、やがて後方に移動していく。
ステーキを食べたいのだが、時計回りに行くべきか反時計回りが近いかなどと、考えをめぐらせるのだ。
その読みが狂うと、「ラーメンを取りに行ったんだけど、反対からだったので1周してしまって大変だったよ」などということになる。

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窓の外はといえば、ホール係の男性に訊くと、かなたでまばゆく光を放っているビル群は、新宿副都心だそうだ。
次に埼玉方面が見えて、やがて池袋の灯りと、外の景色は変わっていく。スカイツリーはライトアップしてないので、よく見えないとのことだった。
1周回るのに70分ほどかかるそうだ。
バイキングの制限時間は通常は2時間、今回は満席で2クールめだったので、はじまりが遅くなってしまい1時間半しかない。
新宿副都心が再び窓の外に見えた頃に、「ラストオーダーまであと15分です」と急かされた。

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バイキングだから食べなきゃ損、元を取らなければなどという卑しい根性が働いて、加えて回る展望レストランの魅惑に酔い、適量をはるかに超えるくらい食べてしまった。
どの料理も美味しかった。
バイキングってやつは、満腹中枢を麻痺させ、理性を失わせる。

ビュー & ダイニング  ザ スカイ
ホテルニューオータニ ザ・メイン 17F
東京都千代田区紀尾井町4-1
03-3238-0028

チーズそば@よもだそば(日本橋)

2月○日(土) sun

よもだそばは、東京駅八重洲北口を出て左手に行き、永代通りを右に曲がりしばらく行くと、永代通りと交差する一本目の道路に面したところにある。
過日、よもだそばに、チーズそばなるものがあって頗る旨いとテレビでやっていたものだから、上京したら食べようと思っていた。

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ビルの1階に入口があるよもだそばは、1階には立ち食いカウンター席があり、地下には座れるテーブル席がある。
本格インドカレーの店にもなっている。
券売機でチーズそば360円を購入して、注文品受け渡し口におく。

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チーズそばを受け取って地下のテーブル席まで降りていった。
地下は天井に水道管がむき出しになっていて、ちょろちょろと水の流れる音がしてなんだか落ち着かない。

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チーズそばには、天かすと刻みネギとチーズがのっている。
すでに短冊状のチーズは溶けて塊になっていた。
かつお節の香る汁は甘くもなく塩辛くしなく、しょう油の風味が適度に前に出た、まあまあのシロモノであった。
そばは少し柔らかめだ。
さてチーズを箸で摘み上げ、天かすとネギ少々を巻き込んで、そばとともに口にいれた。
チーズだけが、浮いている感じがする。
ふむ、こんなトッピングもあってもいいなという程度で、絶品とかいうものではない。

テレビでの、チーズそばの評価はたいそうなものだったが、話の種にどうだろうという程度のものだ。
それにしても、テレビというやつはオーバーだ。

【食べログ】よもだそば
★★★☆☆ 3.0

よもだそば
東京都中央区日本橋2-1-20 八重洲興業ビル1F
03-3273-0505
平日   7:00~22:00  
土日祝日 10:30~14:30

2012年2月13日 (月)

鯖味噌煮定食@日本海庄や 新潟駅店

2月○日(土) sun

日本海庄や 新潟駅店の朝定食には、納豆定食、鯖味噌煮定食、焼き魚定食(ほっけまたは鮭味噌漬け)、トーストなどがある。

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生野菜と飲み物はセルフということ。生野菜には和風ドレッシングをかけて、オレンジジュースのようなものをとった。

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鯖味噌煮定食は、どこをとっても日本的だ。
日本は世界からみると異質だなどとよく言われるが、鯖味噌煮定食はまさにその言葉通り、日本固有の朝食である。
西洋文化のかけらも入り込んでいない。

味噌汁は巻き麩とワカメ、出汁がよく出ていて旨い。
味付け海苔でご飯をくるんで食べたあと、後半に温泉玉子をご飯にかける予定。
海苔とはいっても、かろうじて海苔のようなものというくらいの風味しかなかったが、黄緑色ではあっても味付け海苔に変わりはない。
小鉢はひじきの煮物、味は薄味。
鯖の味噌煮はシッポであるものの、甘辛さがちょうどいい。パサパサになりがちなシッポに脂がのり、味噌に馴染んだいい味だった。

この原理主義が凝縮されたような定食を食べ終えると、グローバル化何するものぞと、力がみなぎってくるような気がした。
新幹線の出発までに、まだ10分ある。

大漁日本海庄や 新潟駅店
新潟市中央区花園1-1-1 JR新潟駅コンコース構内
025-240-6140
7:30~22:30 年中無休

チーズ釜玉うどん@丸亀製麺

2月○日(○) snow snow

こだわり玉子の釜玉フェアだそうだ。
肉釜玉とチーズ釜玉とただの釜玉がある。
血迷ってチーズ釜玉(390円)にしてみた。
そばとチーズの天ぷらのコラボレーションは、相当旨いとテレビでやっていたので、とりあえずうどんで試してみたくなった。

こだわりの玉子とは、独自に開発した特別な餌で育てた鶏から産まれた玉子だそうだ。鮮やかな黄身の色、旨みとコクがぎゅっと詰まっているとのこと。

釜からあげられたうどんは丼に盛られて、生玉子がのせられ、その上にチーズがかけられた。
ここで「コショウをかけますか?」と訊かれたので、もちろんお願いした。
チーズは、とろけるチーズを短冊状に切ったようなものだった。

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チーズとうどんだけでは寂しいので、定番の葉ネギと天かすをのせた。
トッピングの隙間から見えるこだわりの玉子の黄身は濃いオレンジ色だ。釜玉用出汁醤油をふた回しかけて、これでもかと混和する。
かき混ぜると、チーズは意外なくらいにあっさりと溶けてうどんに絡みついた。混和されたチーズ釜玉からは、食欲をかきたてるチーズと黒胡椒が香った。
チーズ釜玉うどんは、期待に反して、チーズが他の具材から浮いているような感じがして、相当旨いまではいかず、まあまあというところだった。

丸亀製麺 新潟中央
新潟市中央区紫竹山1-3-6 
025-246-5111
11:00開店 21:30ラストオーダー 22:00閉店

2012年2月12日 (日)

牛めし@松屋

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2月16日まで、牛めし240円フェア、それをいただこう。
牛めし並は、券売機の下の方の写真なしのボタンだった。
引き戸を開けて入ったら、1時を過ぎたばかりなのに客はいない。

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味噌汁の具はアゲとワカメだった。
何かないかと調味料入れを見ると、紅生姜があって七味唐辛子もあったので、紅生姜を牛めしに載せ、七味唐辛子を牛めしと味噌汁にふりかけた。
牛肉らしさのミルクのような風味は乏しかったが、味噌汁は存在感があった。
牛めしに七味唐辛子は、かけない方がいいと思う。

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外食チェーン店で券売機を置いているところと、置いていないところでは、店の質が違う。
客の入りが違うし、店員の対応も違う。
一般に、レジでお金を払う店の方が流行っているし、店員のサービスがいいという印象がある。
券売機を置いているところは、店員がおざなりな客対応をしたり、厨房でしゃべったり笑ったりして、緊張感に欠ける。
今日のこの店も、厨房でオバちゃん3人がしゃべって笑っていた。
昼時だというのに客はいなかった。
この違いはどうしてなのだろう。

レジでお金を受けとる行為は、応対に粗相があってはならないし、金額を間違ってもいけないと店員は集中する。一方、券売機を置いているところでは、その点はいたって気楽だ。
この緊張感の差が店員の客に対するサービスに反映するのではないかと思う。

新潟女池店
新潟市中央区女池5-7-10
025-280-9120

2012年2月11日 (土)

酸辣湯麺@さんぽう亭

2月○日(○) snow

この店は、酸辣湯麺をサンラータンメンと呼んでいるが、店によってはスーラータンメンと呼ぶところもある。メニューにスーラータンメンと書いているのを、サンラータンメンと言って頼んだら、ホール係になに言ってんだという顔をされたことがあった。それからは、酸辣湯麺を頼むときは、メニューで呼び方を確認することにしている。
ウィキペディアには「スワァンラータンミェン」と発音すると、誰かが書いている。
次からはこれでいこうか。

酸辣湯麺(714円)には、粉山椒がついてきた。
細切りネギの上にラー油がたっぷりかけられていて、スープの表面にもオレンジ色のラー油が多量に浮かんで、キラキラ輝いている。
麺は中太、餡のなかに固まったようになっていたのでほぐした。

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具材は細長く切り揃えられている。
緑色の野菜はなんだろうとつまみ上げたら、チンゲンサイだった。
それにタケノコも麺のように細く切られていて、豚肉も豆腐もシイタケも細切りだ。
短冊状のハムと溶かし玉子も入っていた。
具は盛りだくさんだ。
上にのっている青物は苦手の人が多いパクチーではなく、イタリアンパセリだった。
穴あきレンゲが大活躍だ。

この手の激辛系ラーメンは、不用意にスープをすすって喉の奥でむせでもしたら、とんでもないことになるので、穴のあいていないレンゲですくったスープを慎重に飲んだ。

さんぽう亭 新和店
新潟市中央区新和1-3-24
025-284-3025
11:00~23:00

2012年2月10日 (金)

大海老天ぷらそば@小嶋屋

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テーブルにはメニューが開いておいてあって、大きい車海老の天ぷらがおすすめと書いている。
奮発して、その大海老天ぷらそばにしよう。

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天ぷらのネタで、まず間違いなく顔を出すのがシシトウである。
ひょっとすると、とんでもなく辛いかもしれないと一抹の不安を抱かせるところといい、鮮やかな緑色といい、露払いとしての存在感がある。
そんな天ぷら界のユーティリティ プレーヤーのシシトウは、大根おろしを加えた天つゆでいただくことにする。
ピーマンのような風味がしたが、辛くはなかった。

このさい、海老天はちりとりのようなザルに横たわっているよりは、そばの上に乗っかってもらうべきだろう。
そばの上に鎮座すると、丼からシッポがはみ出て、海老天は一段と態度がでかくなったような気がする。
大海老天は、どうだ参ったかというような態度に見える。
天ぷら界に君臨する王様の風格だ。

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天ぷらそばの天ぷらは、天つゆや天然塩で食べるよりは、汁の中にどっぷり浸かってコロモに汁がしみて柔らかくなったそのコロモを、数本のそばと絡めて一緒に食べるのがいい。
さらに、コロモの汁の染みた部分とまだカリカリの部分とともに、赤と白の海老の身を頬張るのがいい。
海老の身はプリプリした食感で、上品な甘みが口の中に広がった。
その後に、油が浮いて味に深みの出た汁をすすると、これがまた泣けてくるほど旨い。
これくらいのサイズの海老になると、シッポは凶器になりそうなくらい硬くて鋭利だ。
小ぶりの海老のシッポとはわけが違うので、心して噛み砕かないとのどの奥を傷つけてしまう。

海老天の後ろにはシメジの天ぷらが隠れていて、こちらはこだわりの天然塩で食べた。

越後十日町 小嶋屋  新潟店
新潟市中央区網川原1-21-8
025-283-3104
11:00~15:00/17:00~20:00 無休

2012年2月 9日 (木)

食ブログについて

一度行った店について、再び書くことになるなどとは、食ブログを始めた頃は思いもしなかった。店は無限にあると思っていた。
それは、若者が寿命について露ほども考えないことに似ている。
つまり先のことなどに考えが及ばなかった。

新潟市が政令指定都市に移行する前に電話帳で調べたら、ラーメン屋あるいはラーメンを出しそうな店は、新潟市に220店あった。
毎日ラーメンを食べてブログを書くとすると、1年も経たないうちにネタは尽きてしまう。
案の定、ブログを始めて半年もすると、ブログのタイトルに「ラーメン」を入れたことを後悔するようになった。
そうなると、エリアを拡大するか、ラーメン以外のジャンルにもいくか、同じ店を再び書くか、という選択を迫られる。
あるいは、ブログのタイトルを変えるかだ。
ということでブログのタイトルは3回変えた。

ブログは生もの、新鮮な記事が命だから、頻繁に更新しないといけない。
同じ店について書くとすれば、前とは違うメニューをということになるが、それも尽きれば、同じメニューを書くことになる。
まさか、同じ内容は書けないから、ああでもないこうでもないと細かいことを、あるいはほとんど関係のないことを、あげつらうわけだ。

数年前にノーベル賞をとり損ねた日本人の作家が、ものを書くコツは、できるだけ細かいことについて考え抜くことであるとどこかに書いていた。
細かければ細かいほどよいというのだ。
表現は違うが、ニュアンスは同じだと思う。
書くことがないと行き詰まったら、細かいことを考えに考えて何かをひねり出し、それを積み重ねるのがいい。
そんなわけで、そのような瑣末なことが、ああでもないこうでもないとダラダラと書かれているブログになっている。
凡庸なブロガーが生き延びる手だては、これだ。

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2012年2月 8日 (水)

『あなたの知らないヒットブランド本当の話   なーんだ!47話』 ジャック・ミンゴ

世界を席巻した商品、あるいはアメリカで売れ筋の商品の開発秘話。

例えば、ジェロー。
レイモンド・カーヴァーの短篇に、パーティでデザートにジェローが出てきたら最悪だという夫婦の会話が出てくる。
アメリカの3/4の家庭の食品貯蔵庫に、少なくとも1箱のジェローが入っているというくらいポピュラーで、ウンザリする定番デザートのようだ。

あなたの知らないヒットブランド本当の話―なーんだ!47話
ジャック ミンゴ
大川修二 訳
東急エージェンシー出版部
1998年8月15日
ISBN 4-88497-068-3
★★★★☆

コーンフレークの開発秘話は苦笑ものだ。ケロッグ博士が目指したのは、性欲抑制食品の開発であったという。開発された味のないコーンフレークは売れ行きがよくなかった。
コーンフレークに砂糖を加えるよう提案した弟に、兄のケロッグ博士は砂糖は性欲促進剤であるとして猛反対した。弟が反対を押し切って砂糖を加え発売したところ、爆発的に売れた。このことで兄弟は仲違いしたという。
この逸話を思い浮かべなから、朝食のシリアルをカリカリやると、味わいもことさらだと思う。

スリーM社のポストイットは、中途半端にしかくっつかない接着剤の使い道を模索し続けた男の執念が実ったものだ。
「怪しげな肉」スパムは、豚肉の売れない肩肉をどうにかしようと開発された。
キャデラックにどでかい羽根がついたのは、社長がかっこいいと思ったからだという馬鹿げた話。
マールボロは女性向けタバコとして売り出されたものだった。
アメリカンフットボール選手用にゲータレードがフロリダ大学で開発される前までは、毎年50名の学生が熱射病で命を失っていた。
スティーブ・ジョブスは、同僚を出し抜くようなことを平気でやる、煮ても焼いても食えない男だった。
フォルクスワーゲンはヒトラーの後ろ盾で生まれた。
というような秘話が載っている。

「はじめに」で、<われわれに大変なじみの深い製品の多くは、実のところ風変わりなーというよりも、むしろひどく気狂いじみたー人物の、直感、当て推量、狂言から生み出されたのである。なぜかといえば、本当に新しいものを生み出すには普通と異なったものの見方が必要となるからだ。>と著者は書いている。
だからその逸話は面白い。

チャーシュウメン@だるまや

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この現代アートのようなチャーシュウメン(830円)は一方向からだけでは、全体がどうなっているのかを把握できない。
煮玉子のある方がタイタニック号の舳先のように見えないこともないので、さしあたりこちらが前だろうな。
玉子の右手にはゴマがまぶされたメンマがたっぷりいる。

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横から見ると、まるで煮玉子がメンマと海苔に寄りかかっているように見える。

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裏手に回ると、トランプのように立っている3枚の海苔の後ろを、多量の茹でモヤシが倒れないように支えている。
その上に刻んだ葉ネギがふりかけられている。
海苔の裏側は、なんとなく取り込み中の舞台裏のような雰囲気がするから、やはりこちらが後ろだ。
こちらが前だとすれば、モヤシチャーシュウメンという呼び名になる。
薄切りのチャーシュウが、エリマキトカゲの襟巻きのように丼のふちから垂れている。
見方によちゃー、花びらに見えないこともない。

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さて最初の作業は、その垂れたチャーシュウの一部をスープのなかに沈めることからだ。
チャーシュウの隙間から、麺をつまみ出すと麺はモヤシに匹敵する太さだ。
そして背脂たっぷりのスープが見えた。

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まずは、麺とモヤシとまとわりつく背脂を口に運んで、手ごわいチャーシュウメンとの格闘が始まった。

【食べログ】だるまや 女池店
夜総合点★★★☆☆☆ 3.0

だるまや 女池店
新潟市中央区女池神明1-1608-1
025-283-7803
11:00~22:00 無休

2012年2月 7日 (火)

担々麺 味玉入り@茉莉蔵

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当店のオススメ、担々麺味玉入り(890円)にした。
カウンターで出来上がるのを待っていると、5名の女子高生がどやどやと入店して、奥のテーブル席に陣取った。
彼女たちの注文品も担々麺と担々麺味玉入りだった。

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まずプーンと香ったのは粉山椒、それから濃厚な芝麻醤のゴマ風味がきた。
スープはクリーミーで味わい深く、浮いているオレンジ色のラー油の辛さが口に広がった。
中太の麺をすすると抜群に旨い。
上にのっているひき肉には濃い味がつていて、カリカリと心地のいい歯触りがするのは細かく切ったザーサイだ。
ネギは長ネギと葉ネギ、赤い糸唐辛子が白い長ネギに添えられて、見た目がいい。
半熟味玉をかじると黄身が漏れ出しそうなくらいの半熟で、残りを丼の端に中身が出ないようにたて掛けておいた。
店オススメの担々麺の食べ方は、麺を大方食べ終えたあとのスープにご飯をいれる方法が、書かれている。そうやって食べるときっと旨いんだろうな。

ところで、5人の女子高生がたむろすればさぞや騒々しいだろうと思っていたら、いたって静かだった。

茉莉蔵
新潟市中央区米山2-9-7 
025-243-6579
11:30~14:00 18:00~22:00 月曜日

2012年2月 6日 (月)

とんかつ定食@とんかつ ぽるく

2月○日(○) snow cloud

幹線道路はきれいに除雪されているものの、生活道路に入るとデコボコだらけで、車酔いしそうだ。
揺られて、ぽるくにたどり着く。
とんかつ定食をお願いした。

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まず、ボールにたっぷりのキャベツが出てきた。
常識的な量のトングにふたつまみを皿に取った。これくらい食べればいいだろう。
あとから入った客の注文品、ミックス定食の方が先に出来上がった。
ということは、とんかつの肉が相当厚くて、揚げるのに時間がかかっているのだろうと思った。

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そのあと数分たってから、とんかつ定食(1200円)が出てきた。
とんかつは予想通り肉がぶ厚かった。
噛むと肉から旨味がじわっと出てきて、下味も丁度いいくらいについている。
脂身の旨さは言うまでもなかった。
レモン汁をかけ、特製ソースもこの際たっぷりかけて、辛子をまぶして食べると、旨いこと。
それに加えて、味噌汁が特記するくらい旨い。
出汁が効いているし、味噌がマイルドで、具はナメコ、麩、薄あげ、冬菜、と気配りの4種類だった。
肉を頬張ったあとにライスを詰め込むと、やっぱりとんかつにはライスと味噌汁だと思った。
「食べログ」で、新潟市のとんかつランキングトップは伊達ではない。

とんかつ ぽるく
新潟市西区善久798-4
025-377-0766
11:00~3:00 5:00~10:00 木曜日

とんかつ ぽるく【食べログ】 ★★★★ 4.0

2012年2月 4日 (土)

牡蠣そば@佳肴 あさひ山

1月○日(○) cloud snow

先日うかがったときに、近日中に牡蠣そばを始めるということだったので、それを目当てにやって来た。
メニューにはまだのっていなかったものの、作ることができるのこと。
カウンターの端に座っている男性客がすでに牡蠣そばを食べていた。

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牡蠣そば 1050円。
牡蠣はプリプリしている。
大粒ではないが、プッチリと膨らんでいて、粒がそろっている。
火を通しすぎると硬くなるので、あまり火を通していないのだそうだ。
それで、新鮮で柔らかくて旨い。
ミツバ、細かく切ったゆずと繊細に切られた長ネギが上品にのかっていた。
小千谷そばを使っているそうだ。
小千谷そばは、かけに合う。
小鉢には卵焼きが4切れもついていた。

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今日の牡蠣は生食用の三重県産。
2月に入ったら「今月のそば」として、本格的に牡蠣そばがデビューする予定。
牡蠣そばを、新潟の冬の特産メニューにしてはどうだろう。
佐渡産の牡蠣は加熱用。なるべく生に近い状態で提供したいので使いづらいそうだ。

【食べログ】佳肴 あさひ山
★★★★ 4.0

佳肴 あさひ山
新潟市中央区天神1-12-7 LEXN-Ⅰ1階
025-278-8230
11:30~14:30(L.O.14:00) 17:00~23:00(L.O.22:00) 無休

2012年2月 3日 (金)

『クスクスの謎―人と人をつなげる粒パスタの魅力』 にむら じゅんこ

現在、クスクスが主食として日常的に食べられている地域は、いわゆる「マグレブ5国」。アルジェリア、モロッコ、チュニジア、モータリア、リビアの西部である。
さらに、フランスでは国民食となりつつあるとのこと。

クスクスの謎―人と人をつなげる粒パスタの魅力 (平凡社新書)
にむら じゅんこ
平凡社
2012年1月13日
ISBN 978-4-582-85623-1
★★★★★

日本ではほとんど人口に膾炙していないクスクスはどんなものなのか。
『トレゾーフランス語辞典』によると、
《蒸された硬質小麦をベースに作られるアフリカ料理。肉(羊、鶏、ラクダなど)と野菜類、豆類、時には干し葡萄などを煮込んだスープが一緒に添えられる。》

クスクスの起源は定かではないが、一般的には北アフリカが有力だ。
いつ頃発明されたかも諸説がある。
いずれにしても、ユダヤ教徒もイスラム教徒もキリスト教徒も食べてきた異文化融合の食べ物であるとする。クスクスには歴史が染み込んでいる。

クスクスの材料は小麦ばかりでなく、キビ、アワ、モロコシ、キャッサバ、芋類、タピオカ、ドングリ、米などと多彩である。
粒の大きさもいろいろあり、パスタのようなひも状のものもある。
味付けも、加える食材も、バリエーションは無数であると言っていい。
スープをかけたり、スープにいれたり、スープを添えたり、千変万化なのである。
クスクスは、ダイエット食にも、健康食にも、デザートにも変貌する。
妊婦の滋養、強壮、お祭りの料理、結婚式の料理、貧民救済の食事、恋愛に効くクスクス、呪術用など、その多様性は限りない。

本書は、クスクスを愛する著者の明快な筆さばきによって、クスクスを食べたことがなくとも引き込まれてしまう秀逸な食文化論になっている。

2012年2月 2日 (木)

ふわとろ天津飯@大阪王将

2月○日(○) snow

店の入り口で、ふたりの男性店員がスノーダンプで雪かきをしていた。
大阪王将の新潟への店舗展開戦略の雪対策は、人海戦術でなんとかなると踏んでいたのだろうか。
あるいは新潟からの情報が「新潟は大雪のイメージですが、それは山間部の話で、新潟市は雪がほとんど積もりませんよ」というものだったかもしれない。
数年前までは確かにそうだった。当の新潟人ですら、こんなに積もるとは思っていなかった。
かつて、新潟市の幹線道路の雪の処理はなっていないなどと不満が囁かれたものだが、ここ数年続いた大雪ですっかり腕を上げた。というより予算が増えたのだろう。

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店の入り口に貼ってあるポスターに、湯気が立ち上る「ふわとろ天津飯」が390円となっている。
迷わず天津飯だな。

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まず紙おしぼりとクラッシュ氷入りの水が運ばれてきて、天津飯をお願いした。
出てきた天津飯はポスターと同じ外観で、看板に偽りはない。
ふわとろの玉子焼きは、ホットケーキのように2センチほどの厚さがあって、中央部はとろりと半熟気味。
その下に白ごまをかぶったご飯がある。
玉子焼きは期待通りふわとろで申し分ない。

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とろみのついた餡は、甘めを抑えた味だった。
何か足りないなと思ったら、カニとタケノコとシイタケが入っていない、なにしろ390円だ。
玉子スープは、生姜の香りが漂っていた。この季節用の気配りなのだろうか。
ふわとろ天津丼は満足の一品。
個人的な希望を言えば、真っ赤な紅生姜が添えられていれば、これ以上のことはない。

大阪王将 新潟 出来島店
新潟市中央区東出来島25-1
025-288-6881
11:00~23:00

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2012年2月 1日 (水)

ロースカツ定食@とんき

1月○日(日)  cloud snow

とんきには2台の駐車スペースが店の裏手にあると、たまたま店の外にいたコック服のご主人が答えた
駐車スペースから店の入り口にたどり着くまで、歩道は凍ってテカテカに光っていた。
わが防寒靴の底にはギザギザがついていないので、滑ること滑ること、危うく転びそうになった。

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11時50分、一番乗り。
ラジオ放送が流れていて、休日のお昼どきのゆったりとした雰囲気だ。
ロースカツ定食(1380円)をお願いした。
揚げ始めてからだいぶ経つ、分厚い肉なんだろな。

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出てきたロースカツは、屋台のフランクフルトソーセージを包んでいるパンのような感じのころもに包まれていた。
パン粉がまばらで、小麦粉が多い。
洋辛子をたっぷり塗って、特性ソースをかけて食べると、まあまあだ。
脂身の旨さが格別だった。
ころもが厚い割には、油っこさがない。

厨房の上の方の壁に掲げているメニューを見たら、かつ丼がなかった。
肉が厚いのでかつ丼には向かなそうだ。

店から出て、歩道の端のまだ踏み固められていない雪の上を、恐る恐る歩いて駐車場にたどり着いた。
融雪剤を撒いたらどうだろう。

とんかつ とんき
新潟市中央区白山浦1-657-1 
025-230-6805
11:30〜14:00 17:00〜20:45 火曜

とんかつ とんき【食べログ】★★★☆☆ 3.0

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