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2019年12月13日 (金)

『11月に去りし者』

12月13日(金)☁  くまざわ書店


11月に去りし者 (ハーパーBOOKS)

11月に去りし者
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ルー・バーニー/加賀山卓朗
ハーパーBOOKS
2019年9月 ✳︎9
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パルモア・レナードを彷彿とさせるノアール小説。
『このミステリがすごい』では海外部門6位、『週刊文春』では20位と、評価が分かれているのはなぜだろう。
20位というのは、あまりにも低すぎではないか。

ケネディ大統領暗殺の黒幕との疑いがある実在の人物カルロス・マルチェロは、暗殺に関わった人物を次々と殺していく。
ケイジャン人のギドリーは犯人逃走用の車を手配しただけだった。車を処分した男が殺された。ギドリーは自分に魔の手が及ぶと予測し、カリフォルニアに向かう。

一方、オクラホマの田舎町でふたりの幼い娘を抱え、飲んだくれの夫に悩まされているシャーロットは、ある日決断した。娘と病気の犬を車に乗せてサンフランシシスコに住むおばの家に向かった。

本来なら絶対に接点を持つことのない二人、ニューオリンズのチンピラとオクラホマの主婦が出会い、そこにチンピラを追う殺し屋が加わる。

ところで、本作はアンソニー賞、バリー賞、マカヴィティ賞、ハメット賞の4冠に輝いた。それぞれの賞は、次のような賞(wikiより)。
アンソニー賞は、1986年からミステリの世界大会バウチャーコンにおいて推理作家らに贈られる文学賞。アメリカ探偵作家クラブの創設者の1人であるアントニー・バウチャーに因んで名付けられ、毎年秋に異なる都市で開催される。

バリー賞は、1997年からアメリカの季刊推理雑誌『デッドリー・プレジャーズ 』の編集者らによって授与されるミステリの賞。2007年から2009年には『ミステリー・ニュース』の出版と合わせてバウチャーコンの会場で受賞作が発表された。賞の名は、アメリカの批評家、バリー・ガードナーにちなむ。

マカヴィティ賞は、国際ミステリ愛好家クラブが主催する推理小説の賞。同団体のメンバーによって候補作・受賞作が決められる。賞の名はイギリスの詩人T・S・エリオットの著作『キャッツーオポッサムおじさんの猫とつき合う法』に登場する猫にちなむ。

ハメット賞は、国際推理作家協会北米支部が、アメリカ及びカナダの優れた推理小説やノンフィクション作品に授与するミステリの文学賞。賞の名は作家ダシール・ハメットに由来する。

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