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2019年12月 7日 (土)

『イヴェリン嬢は七回殺される』『世界の危険思想』『革命と戦争のクラシック音楽』

12月7日(土)☀ ジュンク堂

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イヴェリン嬢は七回殺される

ステュアート・タートン/三角和代
文藝春秋
2019年8月

 

週刊文春の「ミステリー・ベストテン2019」で、海外部門第2位。第1位はダントツでアンソニー・ホロヴィッツの『メインテーマは殺人』。
2位となれば購入せざるを得ないだろう。これから2019年の種々のミステリ・ランキングを頼りにして、購入することになる。
以下は、表紙の折り込み部分のサマリー、ほぼそのまま。
館で夜に催される仮面舞踏会に招待された客が集まっていた。その夜にイヴリン嬢が殺され、その謎を解かない限り延々と同じ朝に戻ると、主人公の耳元でささやき声がした。タイムループから逃れるためには、真犯人を見つけるしかない。真犯人を追い求めながら人格転換をするという人物が、主人公の他にもいるという、奇妙で大胆な設定でストーリーは展開する。

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世界の危険思想

丸山ゴンザレス
光文社新書
2019年5月



ジャーナリストの著者は、日本や海外の裏社会やスラムや治安が悪いとされる場所を取材してきた。著者の強面の面構えは、本書を書くにふさわしい。危険な地区では、現地の人間に間違われるという。
そこで出会った悪い人たちの頭の中ってどうなっているのかと思うことが何度かあったという。そうした危険な考え方の根幹の理解に近づくことが目的である。
ジャマイカで殺し屋に会う。その日暮らしに困るような貧乏人。クライアントから電話が入る。クライアントが恥をかかされた女を殺して欲しいという依頼だ。引き受けたというが実行されたかは不明。
依頼者と実行者どちらが本当に恐ろしいのか?
殺人を生業としなければならない人の頭の中はどうなっているのだろうというのが著者の知らせたいことなのだ。

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革命と戦争のクラシック音楽

片山杜秀(Ktayama Morihide)
NHK出版新書
2019年9月



戦争と芸術は両立しないというが、戦争を描写し、時には兵士を鼓舞してきた。戦争と芸術は互いを刺激する関係性がある。
音楽はあらゆる芸術の中で特に戦争や暴力との関わりが深いという。
軍隊が攻めるとき、一死攻撃にしたって、一斉射撃にしたって、リズムをとっての合図が必要だ。雄叫びと打楽器の響きは、攻撃開始の合図だ。

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