『魏志倭人伝の謎を解く』『東京観光』『そして、バトンは渡された』『森瑶子の帽子』『落陽』
4月15日(MON)☀
くまざわ書店(デッキ401)にて購入。
『魏志倭人伝の謎を解く』渡邉義浩 中公文庫 2012年 760円+税
倭人伝の関連本を読むきっかけは、ドナルド・キーンが瀬戸内寂聴との対談で、「日本人は『魏志倭人伝』にも書いてあるように、清潔で礼儀正しい」と語ったことによる。先週、買った『倭人伝を読み直す』(森浩一 ちくま新書 2010年)には、倭人が清潔で礼儀正しいところは省略されているので、倭人の日常について触れている新書はないかと探したところ、本書にいきあたった。
本書は魏志倭人伝のすべての日本語訳が載っているというので、大いに期待できる。
中央公論新社
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『東京観光』中島京子 集英社文庫 2014年 500+税
マンションの上に住むあかりが、水をこぼして下の階の住人の部屋の天井から水が滴り落ちることになった「天井の刺青」。同じような経験、といっても、部屋を貸した人物が水を漏らしたのだけれど。下の階の住人はヤクザだった。物語は鳥の雰囲気が漂う若い男の部屋に落ちた。短編集。
集英社 (2014-08-21)
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本屋に何冊もが平積みになっていて、何しろ本屋大賞受賞作なのだから、本屋としては一番売りたいのだなと思った。その、熱心さにほだされ購入。
父親も母親も何人も代わって、その両親たちと血がつながっていなくて、それでも、素直にすくすくと育った娘の話。
文藝春秋
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『森瑶子の帽子』島﨑今日子 幻冬社 2019年2月 1700円+税
森瑶子の小説は、バブリーで、ゴージャスであるのだけれど結局、悲しい結末を迎えるような内容だったと記憶している。バブル時代を颯爽と駆け抜けた作家だ。本書のことは気にはなっていて、この際思い切って購入。
『落陽』朝井まかて 祥伝社文庫 2019年4月 720円+税
朝井まかてはなんと言っても実力者だ。全作品を読破したいところだ。
明治天皇崩御後に起こった明治神宮建設の顛末を描いた。ちょうど天皇退位の折、天皇とはなんぞやと問うてもいる。
祥伝社 (2019-04-12)
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