哲学

2022年10月20日 (木)

『直立二足歩行の人類史』『文にあたる』『プラトン テアイテトス』『副署長3 祭礼』

10月13日(Thu)☀☁
TOKIOにてカットとカラー。そのあとジュンク堂へ。

Photo_20221020194701直立二足歩行の人類史 人間を生き残らせた出来の悪い足
ジェレミー・デシルヴァ/赤根洋子
2022年437頁

化石で人の進化でミッシングがなくなったという。今この手の本は読みどきだという。

Photo_20221020195201文にあたる
牟田都子
亜紀書房
2022年8月255頁

著者は独立して校正の仕事を請け負っている。人気校正者である。
著者の校正のやり方は、3回、目を通すという。誤字・脱字・衍字を直し、書かれていること正誤を確認する。例えば猫の前足に肉球は5つあると書かれていれば、それを確かめるため調べる。12万語の本であれば、校正に約2週間かかる。
プロの校正人の校正に立ち向かう姿勢と苦労話と奮闘ぶり、そして校正の醍醐味が語られている。

Photo_20221020195301 プラトン テアイテトス
プラトン/渡辺邦夫
光文社文庫
2019年 493頁

チョムスキーのいうプラトン問題について調べるために購入。。
ジュンク堂でプラトン問題に触れていそうなプラトン御著作をめくってこれに決めたのだが、結果的には的外れだった。
プラトン問題とは言語を習得する能力は人間の脳にもともと備わっている。幼児が突然言葉を理解したり、知らないはずの言葉を発するのは、そういうことによる。
プラトンの想起説は人間は生まれてくるときに霊界での知識をすべて忘れてしまう。学習はそれを思い出すす作業である。想起説はいずれはイディア論に結びついていくのだが、想起説が論じられるのは、『メノン』『パ イドン』『パイドロス』の3つの対話篇においてである。しかし,そ れぞれの作品を通して展開される想起説の形成は,イデア論の形成と連動している。チョムスキーのプラトン問題とはこの想起説のことなのである。

Photo_20221020195401 副署長3 祭礼
松嶋智左
新潮文庫
2022年10月 335頁

松嶋智佐の副署長シリーズの第3弾。
有無を言わず即購入。
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2019年11月 8日 (金)

『試験に出る哲学 「センター試験」で西洋思想に入門する』など

11月4日(MON)☀    ジュンク堂

試験に出る哲学 「センター試験」で西洋思想に入門する
斎藤哲也(Saito Tetsuya)NHK出版新書 2018年
センター試験の「倫理」で出題された問題を取り上げ、西洋哲学のあらましを解説する。設問は熟読しなければ、正解に到達できないから2回、3回と読んだりする。選択肢がれぞれの思想のエッセンスであることもあり、思想の微妙な違いがわかるというわけだ。著者はいいところに目をつけた。

革命前夜
須賀しのぶ 文春文庫 2018年
舞台は、1989年の東ドイツ。
主人公はドレスデンの音楽大学でピアノを学ぶ眞山柊史。「冷戦下のドイツで音楽青年の成長を描いた歴史エンターテイメント」だという。
帯に過剰なほどの激ほめの言葉を並べられれば、買わざるを得ない。というより金釘流の文字が引き付けるのかもしれない。

東ドイツ留学は眞山の長年の夢だった。バッハの生まれ故郷で思う存分ピアノと向かい合いたい。


革命前夜 (文春文庫)

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現代美術史 欧米、日本、トランスナショナル
山本浩貴 中公新書 2019年10月
現代美術の作品群をどう解釈すればよいのか、本種は現代アートの入門書だという。 例えば帯の女性が野菜で作った銃のようなものを構える作品は、センスがいいと思う。これを男が持ったらどうなるのか。あるいは台の上に展示したら、銃とは認識されがたいだろうと思ったり、よく見れば全部が野菜ではなくて、サンマもチクワもあって、野菜でまとめるべきだろうと思ったりする。鑑賞者にあれこれ考えさせるところが現代アートなのだろう。作者はいったい何を表現したいのか、計りかねるが。。

1917年、マルセル・デュシャンはレディイメイドの男性用小便器に署名し「泉」というタイトルで、アンデパンダン展に出展しようとしたが、出品料さえ払えば誰でも無審査で展示できるという規定にもかかわらず、出展を拒否された。
この出来事が、現代アートの幕開けであるとされている。作者が作品だといえば、なんでもアートになりうるということになったのだ。


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ルポ・トランプ王国2ーラストベルト再訪
金成隆一(Kanari Ryuichi)岩波新書 2019年9月
トランプを支持する人たちは、トランプが自分の発言が正しいと思っている限り、トランプが嘘をついているかどうかは問題でないという。さらに、彼らは二酸化炭素は無制限に排出していいと思っている。エイズは神の下した罰、進化論は証明されていない理論だとする。とにかくエリートの言うことに反発する。


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