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2012年2月23日 (木)

コレステロール治療の常識と非常識 桑島 巌 横手幸太郎

2010年に、脂質栄養学会から「コレステロールは高めが長生き」と発表された。
同学会は、不十分なデータの解析をもとに間違った情報をマスコミに流してしまったと著者たちは指摘する。
Photo_20210119083301コレステロール治療の常識と非常識
桑島 巌 横手 幸太郎
角川SSC新書
2012年

それ以前から、人心を惑わすようなタイトルのコレステロールに関する本が出版されていた。
新書だけでも、『コレステロールと中性脂肪の薬は飲むな』(大櫛陽一 祥伝社新書 2008.10)『コレステロールに薬はいらない』(浜六郎 角川oneテーマ21 2006.9)『コレステロールは高い方が病気にならない』(浜崎智仁 ベスト新書 2005.8)が出版されている。
こうした混乱がなぜ起こっているかについて、本書では「科学的根拠に基づいた」研究発表を取り上げ、明快に解説している。

コレステロールの治療に当たっては、リスクファクター、つまり脳梗塞や心筋梗塞になる危険因子を十分に勘案する必要があるという。
年齢、性別、閉経前か後か、高血圧、糖尿病、喫煙などの因子を検討した上で、治療が選択されるべきであるとする。
すべての人を同じ検査基準値で判定してはいけないという。
基準値をオーバーしているから、ただちに薬が必要ということではないと力説している。
コレステロールに関する誤った情報を一刀両断にした痛快な書である。→人気ブログランキング

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