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女の旅 ー幕末から明治期の11人 山本志乃

本書は江戸末期から明治期にかけて活躍した11名の女性の生き様を、旅という観点から紹介している。
のっぴきならない事情が彼女たちに旅を強いたわけである。
旅というよりは、むしろ移動と言った方がいいかもしれない。
Image_20201205170901女の旅―幕末維新から明治期の11人
山本 志乃
中公新書
2012年

それぞれの章をひと言でまとめると、俳人の全国漂流、勤王の女志士、坂本龍馬との新婚旅行、女弁士の全国遊説、米国留学、旅芸人のヨーロッパ、富士山気象観測、ハンガリー伯爵夫人としての生涯、蒙古王室の教育顧問、ブロードウェー美容修行、英国作家の日本紀行となる。
これらの11の物語のうち、唯一旅と呼べるのはイギリス人旅行作家イザベラ・バードが日本の東北地方から北海道を巡った苦難の旅である。帰国後、イザベラは『日本奧地紀行』を発刊し評判となった。
その後、日本には数回訪れ、中国や韓国にも足を伸ばしている。
本書に綴られているのは、男尊女卑の世の中にあって、女性というハンディキャップと戦いながらたくましく生きた女性たちの物語である。

余談であるが、韓国で発刊されたイザベラ・バードの『韓国紀行』は、韓国にとっての不利な箇所が削除され、ソウルは東洋一清潔な町であると改竄されているらしい。→人気ブログランキング

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