インスタントラーメン読本
あくなき食の追及者、いまや暴走老人の異名を持つ嵐山光三郎が、編者かつ著者。
実体験食日記「5泊6日インスタントラーメン101食」は壮絶な試みだ。
101÷6≒16.83だから、一日にインスタントラーメン約17食を食べることになる。
食べたのは嵐山光三郎。
インスタントラーメン読本 嵐山光三郎 編著 新潮文庫 1985年 |
最近のテレビ番組には、ゲーム仕様の暴飲暴食番組があるが、今どきのそんな出演者の食べっぷりを凌駕する凄さだ。
対談陣、論文執筆陣は、いまでは各界の重鎮として輝く人たちであり、充実している。
松村友視、中沢新一、渡辺えり子、中村えい子、橋本治、糸井重里の顔ぶれ。
下積み時代、インスタントラーメンで生き延びた面々だろうね、多分。
20年以上前に発刊された本なので、インスタントラーメンの銘柄に今とのギャップはあるが、ユーモアと機知に富んだ内容である。
ラーメン界の古典と呼ぶに相応しい名著である。
本書はすでに絶版になっているが、ネットで古書が手に入る。→人気ブログランキング
« 『日の名残り』 | トップページ | 『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』 »
「グルメ・クッキング」カテゴリの記事
- 平成・令和 食ブーム総ざらい(2021.01.23)
- BUTTER. 柚木麻子(2020.03.06)
- 男のチャーハン道 土屋 敦(2018.07.04)
- やきとりと日本人 屋台から星付きまで 土屋美登世(2018.01.10)
- 99分、世界美食めぐり(2017.04.28)
コメント