« 『ある貴婦人の肖像』 | トップページ | マシンガン・パニック »

2012年5月23日 (水)

クイーン

ダイアナの死に振り回される女王と王家を、さもありなんという筋書きで描いた作品。
チャールズ皇太子と離婚し、アルファイドと婚約寸前までになっていたダイアナは、1997年8月31日パリでアルファイドとともに交通事故に遭い亡くなる。
チャールズ皇太子との結婚中も離婚の後も、ダイアナは王家にとって頭痛の種である。民間人となったダイアナの死に対し、無関係の立場をとってもいい女王は冷たい対応をする。
Image_20210120084101クイーン
原題:The Queen
監督:スティーヴン・フリアーズ
脚本:ピーター・モーガン
音楽:アレクサンドル・デプラ
製作:イギリス  フランス   イタリア   2006年

ところが、ダイアナを悼む国民は、女王や王家に対して批判的になっていく。バッキンガム宮殿の正門前には、衛兵の交代式ができなくなるくらいの、おびただしい数の献花が供えられる。
夫のエディンバラ公爵と王太后は半旗を掲げる必要はないと言う。そもそも王家に半旗を掲げる習慣はない。
公爵は、「ダイアナは、ゲイと、セレブと最近いわれる人たちに人気がある」と吐き捨てるようにいう。
やがて、世論調査は、王室の廃止を望む声が存続を上回る結果になる。

国民寄りの立場をとるのはチャールズ皇太子であり、女王に世論の動向を伝えるのは、選挙で勝利を収めたばかりの労働党のブレア首相である。

そして、世論に屈するような形で、女王は声明を発表し追悼の意を表する。バッキンガム宮殿には、伝統を破りユニオンジャックが半旗として掲げられた。
国葬にすべきとする世論に対し、英国議会は王家の伝統を鑑み、国民葬(9月6日)とした。
ダイアナは、王家にとっても英国民にとっても、なにかとお騒がせな女性だった。
ある公爵夫人の生涯』の主人公デヴォンジャー公爵夫人のジョージアナは、ダイアナと同じスペンサー家の出身。→人気ブログランキング

« 『ある貴婦人の肖像』 | トップページ | マシンガン・パニック »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

歴史」カテゴリの記事

2022年5月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ