ラビット・ホール
ベッカ(ニコール・キッドマン)とハウイー(アーロン・エッカート)は、8か月前に4歳の息子を交通事故で亡くしている。
![]() 原題:Rabitt Hole 監督:ジョン・キャメロン・ミッチェル 原作・脚本:デヴィッド・リンゼイ=アベアー 製作:ニコール・キッドマン 製作:アメリカ 2010年 |
なんとか平穏な日を取り戻そうと、子どもを亡くした夫婦が集う集団療法の会に夫婦で参加する。
しかし、ベッカはその会に溶け込めず、他のメンバーに辛辣な言葉を浴びせてしまう。
実家に立ち寄っても、母親との間に気まずい空気が流れ、妹とはきつい言葉を交わしてしまう。夫との間もギクシャクしている。平静さを失っている。
ある日、ベッカは息子を轢いた高校生のジェイソン(マイルズ・テラー)を街で見かける。
尾行して図書館に入り、彼が返却した『パラレル・ワールド』という宇宙の本を借りる。
次の日、ベッカはジェイソンから声を掛けられるが、彼女には彼を責める気持ちはなかった。
やがて、ふたりは言葉を交わすうちに互いに安らぎを覚えるようになり、公園のベンチであうことが日課となってゆく。
ジェイソンはベッカに、『パラレル・ワールド』を参考に描いたアニメ見せる。
タイトルの『ラビット・ホール』は、『不思議の国のアリス』のなかでウサギを追いかけてアリスが落ちた穴のこと。
アニメは、父親を亡くした少年がパラレル・ワールドにいる父親を探すため、ウサギの穴を通り抜けるというストーリーだった。
一方、夫のハウイーは、集団療法で出会った気さくな女性と接近してゆく。
そしていつしか、ベッカとハウイーは、自宅の庭でのバーベキューに知り合いを招待しようとを計画するようになるのだった。
はじめは、気持ちのコントロールがつかないニコール・キッドマンの苦悩の表情が、少しずつ和らいでいくところが見もの。→人気ブログランキング
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