わらの犬(リメイク版)
ロサンゼルスの映画脚本家デヴィッド(ジェームズ・マースデン)と妻エイミー(ケイト・ボスワース)は、静かな生活を求め、エイミーの故郷ミシシッピー州の田舎町へ引っ越す。その道すがら、夫の運転するオープンカーの助手席に乗ったエイミーは、ダッシュボードに脚を乗せてホットパンツ姿。しょっぱなからこれだ。悪い予感がする。
わらの犬 原題:The Storow Dods 監督:ロッド・ルーリー 製作国:アメリカ 2011年 |
ふたりは家の修理をエイミーの高校時代の恋人チャーリー(アレクサンダー・スカースガード)と仲間の3人に依頼する。チャーリーはかつてアメフトの花形クオーターバックだった。
タンクトップにホットパンツ姿でジョギングするエミーを見て、彼らは欲情する。夫は妻に、身体を見せすぎだと言う。二階の窓から屋根の修理をする4人に、ジョギングから帰ったエイミーが、上半身の裸を見せてしまう。
なんでまたそんなことしでかすのか、それは挑発ってもんでしょう。
楽しみといえば、高校のアメフトの試合と鹿狩りと教会の行事くらいしかない、うだるように暑いミシシッピーの田舎町、町の誰もがふたりを好奇の目でみる。
住人たちには、 故郷を捨てたエイミーに対する非難の感情が芽生えている。一方、デヴィッドは、教会の説教の最中に席を立って外に出たり、南部の流儀を無視したり、バーで郷土料理が口に合わないとあけすけに言ったりする。
ある日、彼らはデヴィッドを鹿狩りに誘い出し、留守中にエイミーに暴行を加えた。
最後に展開される何もそこまでしなくともと思うような暴力シーンは、観る者をほとほと疲れさせる。
「わらの犬」は、老子の言葉で、「天から見れば、人間の行動は護身のために焼くわらの犬のようにちっぽけな存在」という意味だそうだ。
1971年制作のバイオレンス映画の金字塔『わらの犬』(サム・ペキンパー監督、ダスティ・ホフマン、スーザン・ジョージ出演)のリメイク版。→人気ブログランキング
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