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『ブラックスワン』

ブラック・スワン [DVD]
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (2012-03-16)
原題:Black Swan
監督:ダーレン・アロノフスキー 
脚本:マーク・ヘイマ
製作総指揮:ジョン・アヴネット 
音楽:クリント・マンセル
製作国:アメリカ 2010年

ニューヨークの一流バレエ団に所属するニナ(ナタリー・ポートマン)は、「白鳥の湖」のキャスト発表の前日、バレエ団の監督トマス(ヴァンサン・カッセル)に、自分を主役にするようにと迫った。
監督に強引にキスをされ、唇を噛んで逃れたその激しさを買われて、プリマドンナに抜擢される。
純真なホワイトスワンと、邪悪なブラックスワンの二役を演じなければならない大役である。翌日から過酷な練習が始まるが、ニナは監督の求める官能的で力強いブラックスワンを踊ることができない。監督からブラックスワンを演じるために、性的な喜びを追求し自己を開放しろと忠告を受ける。
やがて、ニナは精神的に疲れ幻覚や妄想に悩まされるようになり、代役のリリー(ミラ・キュニス)が、主役の座を強引に奪おうとしていると思うようになる。
ニナは、精神的な重圧に耐えかねて自傷行為に及び、背中の掻き傷や指先の傷から血が滴り落ちるのだった。

ニナと暮らす元バレリーナの母親エリカ(バーバラ・ハーシー)は、自らが果たせなかった夢を娘に託し、彼女に過剰な干渉をする。
エリカは娘に献身的に尽くすことで、娘を支配していた。典型的なマゾヒスティック・コントロールである。
ニナにとって、母親の呪縛から逃れることもブラックスワンを踊り切る条件であった。
ある夜、性に奔放なリリーに誘われ、ニナは母親の静止を振り切って夜の街に繰り出す。
翌朝ニナが目を覚ますと、一緒にいるはずのリリーは消えていた。
リリーは、昨晩はクラブで出会った男性と一夜を過ごしたと言う。
幻覚や妄想は日増しに強くなるものの、なんとか初日の舞台に立った。

強迫観念と歪んだ母娘関係が生んだサイコスリラーの傑作。
【2011.10.09】『母は娘の人生を支配する』なぜ「母殺し」は難しいのか

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