ショーシャンクの空に
1947年、銀行の副頭取になったアンディ(ティム・ロビンス)は、妻と不倫相手殺しの罪で終身刑となり、ショーシャンク刑務所(架空の刑務所)に収監される。
入所して1月経ったときに、アンディは調達屋のレッド(モーガン・フリーマン)に、鉱物採取用のロックハンマーを注文する。
ショーシャンクの空に 原題:The Shawshank Redemption 原作:・キング『刑務所のリタ・ヘイワーズ』(『ゴールデンボーイ』新潮文庫に所収) 監督:フランク・ダラボン 脚本:フランク・ダラボン 製作国:アメリカ合衆国 1994年 |
物語は、レッドが渋い声で語る形で進む。
アンディは、荒くれ者たちから2年間執拗な暴行を受け続ける。
ある日の野外作業中、凶暴な刑務主任(クランシー・ブラウン)が亡くなった弟の遺産に課せられる相続税が高いとぼやいているのを聞きつけて、アンディは税金が安くなる方法を教えるから、仲間にビールを振舞ってくれと持ちかける。
アンディの作った書類で税金は減額され、仲間はビールにありつくのだった。このことをきっかけに、アンディは仲間の信頼を得る。
やがて、図書係に抜擢されたアンディを待っていたのは、看守たちの資産や税金の相談であった。
アンディは、断ればいいのに、所長の秘書として、所長の裏金の管理を任されるようになる。アンディは、所長からも看守からも仲間からも一目おかれる存在となった。
アンディは出所したあとの自由な生活をレッドに語るが、レッドは塀の中に慣れきってしまい、出所してもまともに生活できないと語るのだった。
アンディは新しく入所したトミーから、別の刑務所で妻と不倫相手殺しの真犯人の打ち明け話を聞いたと告げられる。
自らの無実の罪を晴らすことができると、アンディは所長に再審請求の申し出をするが、そううまくはいかない。所長の悪事を知り尽くしているアンディは、逆に懲罰房送りになる。トミーは脱走を企てたと、でっち上げられ射殺される。
所長や刑務主任は、囚人の命など虫けら同然くらいにしか考えていない。自分たちに不都合な囚人は殺してしまう。
収監されて20年目、アンディは自らが釈放される見込みのないことを悟るのだった。
そして嵐の翌朝、アンディの房はもぬけの殻になっていた。
つい、ザマアミロって呟いた。
いやー、抜群に面白い、間違いなく星10。
最初の頃、アンディの部屋にはレッドから調達してもらったリタ・ヘイワースの水着姿のポスターが飾られた。やがて、リタ・ヘイワーズはマリリン・モンローに替わり、アンディが房から消えたときには、ラクエル・ウェルチになっていた。
ところで、アンディ役のティム・ロビンスが『ミスティック・リバー』で誘拐された過去がある辛気臭いデイブをやっていたとは、言われてみてやっと気づいた。
原作は、キングの中篇小説『刑務所のリタ・ヘイワース』。→人気ブログランキング
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