ギルバート・グレイプ
映画公開時、ジョニー・デップ29歳、レオナルド・ディカプリオ19歳、ジュリエット・ルイス20歳だった。みんなが若かった。
ジョニー・デップの演技が光ると思ったら、ディカプリオがアカデミー助演男優賞にノミネートされていた。
ギルバート・グレイプ 原題:What's Eating Gilbert Grape (ギルバート・グレイプの悩みの種) 監督:ラッセ・ハルストレム 脚本:ピーター・ヘッジス 音楽:アラン・パーカー/ビョルン・イスファルト 製作国:アメリカ合衆国 1993年 118分 |
ギルバート(ジョニー・デップ)は生まれてこの方、アイオワの田舎町エンドーラ(架空の町)を出たことがない。それには理由がある。
医者から10歳までしか生きられないと宣告され知的障害をもつ弟のアーニー(レオナルド・ディカプリオ)の面倒を見なければならない。さらに父親が7年前に地下室で首吊り自殺をして以来、母親のボニーは肥り続け、今は250キロの体で身動きもままならない。
ギルバートは、姉と妹とともに、彼らの面倒を見なければならなかった。
ギルバートの勤める食料品店は、近くの大型店に客を奪われている。それは仕方ないとして、彼はちゃっかり配達先の主婦ベディ(メアリー・スティーンバーゲン) と不倫をしている。
そんな時、旅の途中でキャンピングトレーラーが故障して、町の沿道にしばらく留まることになった少女ベッキー(ジュリエット・ルイス)とギルバートは親密になる。
その後、アーニーの18歳の誕生日が済むと、安堵したせいか母親が急死する。
彼女を家の外に運び出すにはクレーン車が必要だ。「母を笑い者にさせたくない」と、子供たちは大胆にも家ごと母親を火葬してしまうのだった。
放火罪、死体損壊罪はどうなるんだ?
一年後、再び町にやってきたベッキーのトレーラーに、ギルバートとアーニーは乗り込みどこかへ行こうとする。
姉や妹も自分たちの人生を歩きだす。
母親がなくなって、祖父が建てた家を燃やしたら、重しがなくなって残った家族の未来が開けたという話。捉えようによっては、残酷でもある。→人気ブログランキング
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