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『ヘルタースケルター』

原作は岡崎京子の同名のコミック。
全身に美容手術を施してトップアイドルに昇りつめたりりこ(沢尻エリカ)は、過去をひたすら隠している。
クリニックで行われた手術には、違法に入手された胎児の皮膚や筋肉が使われたため、りりこは免疫抑制剤を内服し続けなければならず、悪徳美容外科医(原田美恵子)から逃れられない運命にある。
りりこはわがままで気まぐれ、マネージャーの羽田(寺島しのぶ)に当たり散らして憂さを晴らしているが、羽田は「私がいないとりりこさんは何もできない」と信じていて、りりこに盲目的に尽している。
プロダクションの社長(桃井かおり)は、りりこの全てを知る人物、いずれりりこの体が変調をきたすことも計算に入れている。

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美容クリニックの違法な医療行為を捜査している検事(大森南朋)は、りりこの秘密に感づいていて彼女を追い詰めていく。
やがて、ライバルの新人(水原希子)がデビューして、りりこの人気を脅かしはじめるのと期を同じくして、りりこの体にはシミが現れ、幻覚発作が起こるようになる。このあたりから、りりこの転落の運命が始まる。

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叫んで、笑って泣いて、きれて暴れて、セックスしてというという演技は、ゴシップがつきまとう沢尻エリカならではの迫力がある。映画のりりことマスコミに報道されてきた沢尻エリカがダブって見える。蜷川監督は、りりこ役は沢尻エリカしかいないと確信していたとのこと。
それにしても、複数の男と関係を持ち、レスビアンあり、3Pありで、いささか食傷気味になる。

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りりこの部屋の調度品の多くが、監督自身の家から運び込まれたものだという。監督らしいカラフルでポップなロココ調の画面が、りりこのメリハリのきいた生き様にマッチしている。

ヘルタースケルター(helter skelter)は、「狼狽」や「混乱」の意味。もともとも意味は「螺旋状の滑り台」。
ビートルズの楽曲に『Helter Skelter』(1968年)があり、日本盤では『しっちゃかめっちゃか』と訳されている。1969年にシャロン・テート事件を引き起こしたチャールズ・マンソンに多大な影響を与えた曲だという。→映画(全般) ブログランキングへ

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