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2012年7月14日 (土)

シモーヌ

女優(ウィノナ・ライダー)たちのわがままに嫌気がさしていた落ち目の映画監督タランスキー(アル・パチーノ)は、バーチャル女優作成ソフトを手に入れ、このソフトで作った美貌のシモーヌ(レイチェル・ロバーツ)を主人公にした映画を撮影する。
Image_20210103124401シモーヌ
原題:S1m0ne
監督:アンドリュー・ニコル
脚本:アンドリュー・ニコル
音楽:カーター・バーウェル
製作国:アメリカ合衆国 2002年 117分

1

これが大当たりして、映画はアカデミー賞を総なめし、シモーヌは世界的な女優になる。
さらにタランスキーはホログラム使ったコンサートを成功させ、シモーヌは世界的な歌手にもなってしまう。よくぞばれなかったもんだ。

2

あまりの人気沸騰ぶりに、このままでは収集がつかなくなると怖気づいたタランスキーは、シモーヌに失態を演じさせ人気を落とそうとするが、世間は失態すらも賛辞するようになっていた。

直接、人前に現れないシモーヌに疑惑を抱き、追跡する雑誌記者に秘密がばれそうになり、タランスキーはシモーヌをウイルスソフトで消してしまう。
しかし、彼は遺体なき殺人事件の犯人として逮捕されてしまうのだ。
ここで、タランスキーの娘(エヴァン・レイチェル・ウッド)が、機転をきかせてシモーヌを蘇らせ、彼は罪をまぬがれる。
離婚した妻(キャサリン・キーナー)がタランスキーのもとに戻ってきて、親娘3人でシモーヌに女優を続けさせることにするというハッピーエンド。

シモーヌがそのまま消滅せずに、復帰して人気女優を続ける結末がいい。
これはひとえに利発な娘のお手柄というより、監督で脚本を書いたアンドリュー・ニコルの思惑だ。
A・ニコル監督は、妻であるスーパーモデルのR・ロバーツをシモーヌ役に抜擢した。シモーヌはヴァーチャル女優だから、大根でも問題なし。

「シモーヌ」は、バーチャル女優作成ソフトの「Simulation One」から名付けられた。タイトルは「S1m0ne」と書かれていて、「1」と「0」が使われている。コンピューターの2進法を表している。
大傑作だ。→人気ブログランキング

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