アバウト・シュミット
オマハに住む66歳のウォーレン・シュミット(ジャック・ニコルソン)は、定年を迎えた。やることがなくなったウォーレンは、テレビのコマーシャルに応じて、月22ドルでアフリカの子供の養父になって、手紙を書くようになる。
手紙に書いたことがト書きの役割をして、物語は進んでいく。
![]() 原題:About Schmidt 監督:アレクサンダー・ペイン 脚本:アレクサンダー・ペイン/ジム・テイラー 原作:ルイス・ベグリー 音楽:ロルフ・ケント 製作国:アメリカ合衆国 2002年 125分 |
娘(ホープ・デイヴィス)の結婚式を控えたある日、妻が脳梗塞で亡くなる。
娘とフィアンセが駆けつけ、ネズミ講まがいの投資話を持ちかけるフィアンセを気に入らず、結婚を延期するように娘を説得するが娘は聞こうとしない。
そうこうするうちに、結婚式が間近に迫り、式の準備の手伝いを申し出るが娘に断られてしまう。もはや誰もウォーレンを必要としていないと悲嘆にくれる。しかし、暇で仕方がないウォーレンは、断られたことなどお構いなしに娘のいるデンバーに向かうのだった。
開けっぴろげでタガが緩んでいる花婿の家族と一緒に過ごしたウォーレンは、考え方が全く違うことに不安を抱く。娘に結婚を断念するように諭すのだが、娘は聞き入れるはずもない。
そして、結婚式の日、苦言を呈したい気持ちを押さえて、父親としてのスピーチを無難にこなし、自宅に帰るのだった。
家に帰るとアフリカからの手紙が届いていた。そして、ウォーレンは自分を必要としてくれる人間がいることに感謝するのだった。
花婿の母親役のキャシー・ベイツが出てきてからは、周りの役者は彼女に食われっぱなしだ。ジャック・ニコルソンの演技は、目的を失ってしまった会社人間の悲哀がにじみ出ている。アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。→人気ブログランキング
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