イン・ザ・カット
ニコール・キッドマンが製作に名を連ねているのは、どういうわけだろう。
最初この役は、ニコール・キッドマンにきたが断ったという。メグ・ライアンとの間に、次のようなやり取りがあったんじゃないか。
ニ:「この役、私にきたんだけど、あんたやらない? 私、忙しくて時間とれないのよ」
メ:「脚本読んだけど、私には濡れ場が凄すぎるわ」
ニ:「いつまでも、ラブコメの女王じゃ、潰しが効かないわよ。私が後押しするからさ、やってみたらどう」
メ:「じゃあ、前向きに考えてみるわ」
という具合にだ。
イン・ザ・カット 原題:In the Cut 監督:ジェーン・カンピオン 原作:スザンナ・ムーア 脚本:スザンナ・ムーア/ジェーン・カンピオン 製作:ニコール・キッドマン/ローリー・パーカー 音楽:ヒルマル・オルン・ヒルマルソン 製作国:アメリカ合衆国 2004年 119分 |
ライアンが演じる大学の講師フラニーは、他人に心を開かない生き方をしている。唯一、異父姉妹の妹のポーリーン(ジェニファー・ジェイソン・リー)だけには心を許している。
ある日フラニーの家の近くで女性の猟奇殺人事件が発生し、現場のカフェにいたフラニーは、犯人らしき人物の手首のタトォーを目撃した。
聞き込みにきたマロイ刑事(マーク・ラファロ)は、フラニーの家に入り込み、図々しいくらいにあれこれ訊く。見るからに怪しげなマロイ刑事の手首にも同じタトォーが彫られていた。
フラニーは何かが吹っ切れたように、マロイの誘いにのって親密な関係になっていく。
犯人と疑いながらも性的に深みにはまっていくフラニーは、マロイにいつ危害を加えられるのかという恐怖を抱えているわけだ。
それに、気味の悪い研修医役のケヴィン・ベーコンがストーカーのようにフラニーに付きまとう。
やがて女子医学生が殺されて切り刻まれる。
フラニーのマロイに対する疑惑は、強くなるばかり。それにつれ、ふたりの関係は深まっていくのだった。
そして、第3の殺人事件が発生するに至って、フラニーのマロイに対する疑いは確信に変わる。→人気ブログランキング
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