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2012年8月 6日 (月)

素粒子

ヒッピーのコミューンで生活する自由奔放な女性を母親(ニーナ・ホス)に持った異父兄弟の物語。子供がいると前世代の人間と見られるという考えから、彼らの母親はふたりの養育を放棄した。
そうした子供たちはどうなったのか。
Photo_20210331081001素粒子
原題:Elementarteilchen
監督:オスカー・レーラー
脚本:オスカー・レーラー
原作:ミシェル・ウエルベック『素粒子』
音楽:マルティン・トードシャローヴ
製作国:ドイツ  2007年  113分

 兄のブルーノ(モーリッツ・ブライプトロイ)は高校教師。
40歳になるというのに、自分の性的欲求をコントロールできない。当然のことながら、妻との関係はうまくいかず、精神的に不安定。

一方、弟のミヒャエル(クリスティアン・ウルメン)は著名な分子生物学者。
幼い頃から勉学に没頭するあまり、女性とは縁のない生活を送ってきた。
ミヒャエルが3年前に発表した仮説によれば、性的な交わりなしにあらゆる生物のクローンを作ることが可能であるという。性的快楽と生殖をまったく切り離した未来の世界には、限りない可能性があるというのだ。
母親の死でふたりは、しげく行き来するようになり、やがて転機が訪れる。

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ブルーノは妻に愛想をつかされ離婚したあと、サマーキャンプを訪れ、自らを理解してくれるクリスティアーネ(マルティナ・ゲデック)に出会う。ふたりは乱行パティーに出かけ、心の落ち着きを得ようとするのだった。

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一方、ミヒャエルは訪れた故郷で、幼馴染のアナベル(フランカ・ポテンテ)と再会する。アナベルから子供の頃からのミヒャエルに対する想いを告げられ、ふたりは結ばれる。
しかし、平和が訪れたと思われた兄弟に、過酷な試練が待ち受けていた。

享楽至上主義の現代に警鐘を鳴らす作品。
現代人はフラストレーションのなかに漂う素粒子のようなもの、という原作者の発想が、タイトルの『素粒子』の所以である。
原作は、フランスのミシェル・シエルベックが執筆した同名のセンセーショナルな小説である。→人気ブログランキング

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