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2012年8月18日 (土)

ザ・ファイター

麻薬中毒の兄ディッキー(クリスチャン・ベール)は天才的なセンスを持つ元プロボクサー。シュガー・レイからダウンを奪ったと豪語する町のヒーローだ。薬物撲滅のキャンペーンのためのドキュメンタリーテレビ番組をHBCが作成中。ディッキーは自分の成功の物語を作っていると錯覚している。
Image_20201228195601ザ・ファイター 原題:The Fighter
監督:デヴィッド・O・ラッセル
脚本:スコット・シルヴァー/ポール・タマシー/エリック・ジョンソン
原案:キース・ドリングトン/ポール・タマシー/エリック・ジョンソン
音楽:マイケル・ブルック
製作国:アメリカ合衆国  2010年  115分

弟ミッキー(マーク・ウォールバーグ)はミドル級のボクサー、時間にルーズなトレーナーのディッキーに振り回されれて練習がままならない。おまけに母親(メレッサ・レオ)のいい加減なマネージメントで、試合直前になって階級が上の対戦相手に変わる始末だ。ふたりには7人の姉妹がいる。

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そんなミッキーは、バーで働くシャーレイン(エイミー・アダムス)に一目惚れしてしまい、付き合うようになる。シャーレインは、ミッキーにまとわりつく母親と兄との縁を切って、ボクシングに打ち込むようにと進言する。
そんな折、ディッキーは麻薬所持と暴行で警察に捕まり、助けようと駆けつけたミッキーは大切な右の拳に怪我を負ってしまう。

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刑務所でのディッキーは麻薬が抜けて健康を取り戻し、自らのの復帰戦を夢見てトレーニングを積むのだった。兄がいなくなり、新しいトレーナーとマネージャーの元でボクシングに打ち込んだミッキーは、実力を発揮していく。ついにはタイトル戦に挑戦するまでになる。
出所した兄を、はじめはトレーナーとして受け入れなかったミッキーだが、麻薬と縁を切った兄とトレーニングを重ねるうちに、兄弟でタイトル戦を戦おうと考えるようになる。

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兄弟愛の物語。
実話に基づいているせいか、ずしりとくる内容になっている。
ディッキー役のクリスチャン・ベールと母親役のメリッサ・レオの際立った演技が、この作品を引き締めている。『アメリカン・サイコ』(00年)で狂気の殺人鬼を、『プレステージ』(06年)で天才マジシャンを演じたクリスチャン・ベールは、本作の役作りのために髪の毛を抜き、悪い歯並びに矯正したという。

本作は、アカデミー賞の作品賞、監督賞、助演男優賞、助演女優賞(エイミー・アダムス、メリッサ・レオ)、脚本賞、編集賞にノミネートされ、助演男優賞をクリスチャン・ベールが、助演女優賞をメレッサ・レオが受賞している。→人気ブログランキング

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