アバター
惑星パンドラで、人類側が進める計画は、ナヴィ族居住地の地下に眠る膨大な埋蔵量の鉱石を手に入れるというもの。主人公のジェイク(サム・ワーシントン)の役目は、DNAを操作して(シガニー・ウィーバー)作られたアバターのボディーに入りナヴィ族になりすまし、彼らの情報を収集することである。
アバター 原題:Avatar 監督:ジェームズ・キャメロン 脚本:ジェームズ・キャメロン 製作:ジェームズ・キャメロン/ジョン・ランドー/ジョシュ・マクラグレン 製作総指揮:コリン・ウィルソン/レータ・カログリディス 製作国:アメリカ合衆国 2009年 162分 |
しかし、ジェイクは任務中に仲間とはぐれ野生動物に襲われるが、ナヴィ族の娘ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)に助けられる。そして、ネイティリにナヴィ族の生き方を学んでいくうちに、彼女を愛するようになる。
やがて、ジェイクは人類の傲慢さに気づき、ナヴィ族の自然と共に生きる生き方を選択するようになる。
計画が思惑通りに運ばない人類側は業を煮やし、ナヴィ族に総攻撃をかけるのだった。
人類軍の兵器は、オスプレイ仕様の飛行機、トランスフォーマー仕様の巨大ロボット、飛行空母という、アメリカ軍を彷彿とさせるもの。
一方ナヴィ族の方は、広大な自然の中を俊敏に飛び回る飛行動物や疾走する馬様動物にまたがり弓矢や剣で対抗しようとする。
ナヴィ族には勝ち目がなさそうに思えるのだが、パンドラの生態系は有機的につながっていて、ナヴィ族を優位にする。
そして、ジェイクはトランスフォーマーを操る大佐(スティーヴン・ラング)と対決するのだった。
ジェームス・キャメロンが「どうだ凄いだろう」と投げかけた、そんな意気込みが伝わってくる映画だ。
自然破壊と戦争に警鐘を鳴らしているという。
本作は、第82回アカデミー賞で、9部門にノミネートされた。
しかし、作品賞、監督賞などの主要部門は、キャメロンの元妻のキャスリン・ビグロー監督の『ハート・ロッカー』が受賞し、『アバター』は、撮影賞、美術賞、視覚効果賞の3部門だけの受賞となった。
ところが、『ハート・ロッカー』のプロデューサーが選考委員に、作品賞は『アバター』ではなく『ハート・ロッカー』に投票してほしいと呼びかけたメールを送っていたことが判明したという、おまけがついた。→人気ブログランキング
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