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『ドッグヴィル』

舞台セットのような背景の中で、計算し尽くしたシークエンスをつなぎ合わせた実験的映画。人間のエゴの醜さが赤裸々に表現されている。本作が象徴している寓話性は、社会のなかで形を変えて普遍的に起きている。
ニコール・キッドマンの感情を抑えた演技が光る。彼女はこの手の演技が抜群にうまい。

1

ドッグヴィル プレミアム・エディション [DVD]
原題:Dogville
監督:ラース・フォン・トリアー
脚本:ラース・フォン・トリアー
製作:ヴィベク・ウィンドレフ
製作国:デンマーク 他  2003年  178分

大恐慌時代、ロッキー山脈のふもとにある袋小路の町ドッグヴィル。
小説家を目指す青年のトム(ポール・ベタニー)は住民を正しい方向に導こうとしている。ある日、ギャングに追われているらしい女グレースが町に逃げ込んでくる。
トムはグレースに、2週間の間、肉体労働の奉仕して、町の人々全員がグレースを受け入れれば、かくまうことになると告げる。
2週間後、グレースの献身的な働きを人々は認める。

2

グレースが来たことで町は活気づき明るくなったと、人々は彼女を賞賛するのだった。
しかし、そんな平和な日は長続きしなかった。りんご園の男が、グレースの弱みに漬け込んでギャングに通報すると迫り、レイプする。それをきっかけにして、男たちは我も我もとグレースの体を弄ぶようになる。やがて女たちからも、老人からも子供からも、グレースは疎まれるようになる。
グレースが逃げて、かくまったことがギャングに知られては困ると、重りのついた首輪をつけるのだった。こうしてグレースは奴隷以下の生活を強いられる。

3

終始、味方だったトムは、人々から町を取るのかグレースを取るのかと迫られる。グレースの唯一の味方と言いながらも、グレースの体を求め断られたトムは、ついにギャングに通報するのだった。
そしてドッグヴィルに審判が下される。

【ニーコール・キッドマン出演作品】(サイト内リンクです)
ペーパーボーイ 真夏の引力』The Paperboy  2012
『ウソツキは結婚のはじまり』Just Go with It  2011
『ブレイクアウト』Trespass  2011
ラビット・ホール』Rabbit Hole 2010
『NINE』Nine  2009
『オーストラリア』Australia 2008
『ライラの冒険/黄金の羅針盤』The Golden Compass  2007
マーゴット・ウェディング』Margot at the Wedding  2007
インベージョン』The Invasion 2007
『毛皮のエロス/ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト』Fur: An Imaginary Portrait of Diane Arbus 2006
奥さまは魔女』Bewitched 2005
ザ・インタープリター』The Interpreter 2005
ステップフォード・ワイフ』The Stepford Wives 2004
記憶の棘』Birth 2004
ドッグヴィル』Dogville 2003
コールド・マウンテン』Cold Mountain 2003
白いカラス』The Human Stain 2003
バースデイ・ガール』Birthday Girl 2002
めぐりあう時間たち』The Hours 2002
アザーズ』 Los Otros 2001
『ムーラン・ルージュ』Moulin Rouge!  2001
アイズ・ワイド・シャット』Eyes Wide Shut 1999
『プラクティカル・マジック』Practical Magic 1998
『ピースメーカー』The Peacemaker 1997
『妻の恋人、夫の愛人』The Leading Man 1996
ある貴婦人の肖像』The Portrait of a Lady 1996
誘う女』To Die For 1995
『バットマン・フォーエヴァー』Batman Forever 1995
『冷たい月を抱く女』Malice 1993
『マイ・ライフ』My Life 1993
遥かなる大地へ』Far and Away 1992
『ビリー・バスゲイト』Billy Bathgate 1991

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