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サガンー悲しみよ こんにちはー

1954年、サガンがソルボンヌ大学生の18歳のときに、『悲しみよ こんにちは』を書き、華々しくデヴューするところから映画は始まる。
「バルザックには及ばない、文法的に間違いがある」との新聞批評にサガンは唇を尖らせる。そんな否定的な見方をものともせず、サガンはまたたく間に世界的なベストセラー作家になった。
そして、人気と実力を備えた作家になっていく。

サガンに扮するシルヴィー・テステューの演技が見事だ。
金髪のショートカット、痩せて少年っぽい体型、首を右に傾けてたり髪に手をやる癖が、いかにもサガンっぽい。両手をポケットに突っ込んで、かつかつと靴の音を立てる歩き方、猫背で、片時もタバコを放さない、刹那的でどこか疲れたような雰囲気が漂う。サガンその人に見える。

Photo_20210329081501サガンー悲しみよ こんにちはー
原題:Sagan
監督:ディアーヌ・キュリス
脚本:ディアーヌ・キュリス/マルティーヌ・モリコーニ/クレール・ルマレシャル
音楽:アルマン・アマール
製作国:フランス  2008年 

大金持ちとなったサガンにはいつも取り巻きがいた。細かいことには頓着せず、金の勘定は他人に任せ、贅沢で気ままな暮らしを謳歌するサガンだったが、恋愛や結婚はトラブル続きで、傷心を紛らわすための酒とギャンブル、そして麻薬に手を出した。

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あるとき、自ら運転する愛車ジャガーで交通事故を起こし大怪我を負った。その痛みを和らげるために使った麻薬が、のちの麻薬常習につながったと描かれている。その後、麻薬不法所持で警察の家宅捜索を受け捕まっている。

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サガンには2度の結婚と離婚歴があり、二度目の結婚で一人息子のドニが産まれている。ドニはカメラマンとして成功しアメリカに渡るが母親とは疎遠であった。本作ではサガンがドニを寄せ付けなかったように描かれている。
サガンはバイセクシャルであり、長く一緒に暮らしたファッションデザイナーのペギー・ロッシュは心の支えであった。ペギーの死後は編集者のアニック・ゲイユと暮らした。

晩年は税金の支払いがままならず、慣れ親しんだ自宅を売り払らわなければならなかった。重度の麻薬中毒となったサガンは、2004年、孤独のなか心臓病により69歳の生涯を閉じた。→人気ブログランキング

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