ザ・インタープリター
アフリカのマトボ共和国に生まれ、国連の同時通訳を務めるシルヴィア(ニコール・キッドマン)は、同国のズワーニ大統領の暗殺計画を小耳に挟む。
やがて不審なアフリカ人が彼女の周りに現れ始める。
大統領の暗殺計画を調べるために、ケラー(ショーン・ペン)とウッズ(キャサリン・キーナー)を中心とするシークレット・サービスの面々が乗り込んでくる。
ザ・インタープリター 原題:The Interpreter
監督:シドニー・ポラック 脚本:チャールズ・ランドルフ/スコット・フランク/スティーヴン・ザイリアン 原案:マーティン・スティルマン/ブライアン・ウォード 製作国:アメリカ合衆国 イギリス フランス 2005年 129分 |
ケラーはシルヴィアとのやり取りで、彼女が嘘をついていると直感し、彼女を嘘発見器にかけるが、結果は判定不能であった。しかし、そんな曖昧な状況にもかかわらず、FBI、CIAにズワーニの警護班も加えた合同捜査態勢がとられた。
一方、調査が進むにつれてシルヴィアの過去が明らかになっていく。
彼女の両親と妹は、政府の仕掛けた地雷で殺されたのだった。そして、シルヴィアはマトボ共和国民主化のデモに参加していた。
大統領暗殺の動機を持つのは、民主化を推進するゾーラ率いるグループと、ブルックリンで亡命生活を送るり政権を奪おうと企むクマン・クマンの一派。
シルヴィアの警護をするようになったケラーは、ダンサーだった妻がケラーを捨てて男とともに去り、2週間前に車の事故で死んだことを告げるのだった。
そんなおり、シルヴィアがかつて愛したゾーラがクマンクマン仕掛けた罠にはまり殺されたことを知る。
愛する者を失って傷ついたふたりに愛が芽生え、安らぎを求めて近づいていく。
ズワーニは、大統領として権力を握った頃は共和国の英雄と尊敬されたが、今や独裁者となり国際的にも問題のある人物となっていたのだ。
大統領に国連での演説をさせまいとする反体制派、大統領を殺害し元首の座を奪おうとする一派、さらに大統領を警護するマトボ政府関係者の攻防が、ニューヨークで繰り広げられる。それに、FBI、CIA、シークレットサービスが絡み、シルヴィアとケニーの愛が育まれていく展開は見事である。
シドニー・ポーラック監督は、ケラーの上司として登場している。→人気ブログランキング
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