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2012年9月 8日 (土)

『プレシャス』

1980年代後半、ニューヨーク、ハーレム。
16歳の黒人少女プレシャス(ボレイ・シディベ )は周囲を圧倒する肥満体で、お世辞にも美しいと言えない。学校では誰からも相手にされず孤独な生活を送っている。

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プレシャス [DVD]

プレシャス [DVD]

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原題:Precious: Based on the Novel Push by Sapphire
監督:リー・ダニエルズ
脚本:ジェフリー・フレッチャー
原作:サファイア 『プッシュ』
製作:リー・ダニエルズ
製作総指揮:オプラ・ウィンフリー/タイラー・ペリー/リサ・コルテス/トム・ヘラー
音楽:マリオ・グリゴロフ
製作国:アメリカ合衆国   2009年  104分

 

プレシャスは妊娠していることが学校にばれて退学させられ、フリースクールに通うようになる。彼女にはすでに子どもがひとりいて、どちらも父親にレイプされて妊娠した。
母親メアリー(モニーク)は、プレシャスに家事を押し付け罵声を浴びせ虐待してきた。夫をプレシャスに寝とられたと勝手に思い込んでいるのかもしれない。いずれにせよ、何をし出すかわからない鬼のような母親だ。
プレシャスには、嫌なことがあると妄想することで現実を逃避できる特技がある。そうでもしないと、とてもとやっていけない。

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やがて、フリースクールで出会った教師(ポーラ・パットン)の指導で読み書きができるようになり、自分の気持ちを書いて表せるようになる。学習能力が開花したのだ。またクラスの女生徒たちとも仲良くなっていく。

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母親はプレシャスが退学したことで、生活保護が打ち切られるとソーシャルワーカーのワイス夫人(マライア・キャリー )に、不満たらたらで訴える。
ワイス夫人の質問を、はじめははぐらかしていた母親であったが、やがてプレシャスの壮絶な過去が語るのだった。そして夫がエイズでなくなったと母親が告げる。

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そんなおり、プレシャスは出産する。
生まれた子供はHIVの感染をまぬがれていたが、プレシャスは感染していた。
しかし、自分を表現できるという希望の光をつかんだプレシャスは、ふたりの子どもとともに生きていこうとする。

悲惨なストーリーにもかかわらず爽やかに感じるのは、プレシャスが前向きに生きようとする姿勢に共感できるからだ。

第82回アカデミー賞には、作品賞、監督賞、主演女優賞、助演女優賞(モニーク)、脚色賞、編集賞にノミネートされ、脚色賞、助演女優賞を受賞した。

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