『ビューティフル』
『バベル』(06年)、『21グラム』(03年)で生と死という重いテーマを扱ったアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が、本作では余命いくばくもない男の生き様を濃厚に描いている。タイトルの「Biutiful」は、主人公のウスバル(ハビエル・バルデム)が、娘に訊れて教えた「beautiful」の綴り。
posted with amazlet at 12.09.04
原題:Biutiful
監督:レハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
脚本:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ /アルマンド・ボー /ニコラス・ヒアコボーネ
原案 :アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
製作 :アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ /フェルナンド・ボヴァイラ /ジョン・キリク
音楽 :グスターヴォ・サンタオラヤ
製作国:スペイン メキシコ 2010年 148分 ★★★★★
監督:レハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
脚本:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ /アルマンド・ボー /ニコラス・ヒアコボーネ
原案 :アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
製作 :アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ /フェルナンド・ボヴァイラ /ジョン・キリク
音楽 :グスターヴォ・サンタオラヤ
製作国:スペイン メキシコ 2010年 148分 ★★★★★
ウスバルは、離婚した薬物中毒の妻マランブラ(マリセル・アルバレス)を見捨てることなく支えながら、男手一つで幼いふたりの子どもを育てている。
生活が苦しい彼は、どんな仕事も厭わない。
中国人移民の不法労働の手配、黒人たちの路上店舗の見回り、、麻薬取引など、そうしたことを警官から見逃してもらうために賄賂を掴ませたりもする。
ウスバルが、親切心から中国人たちのために買った暖房機が不完全燃焼を起こして、大勢が亡くなってしまう。
遺体は彼の知らないうちに海に投棄されるのだった。
ある日、ウスバルは末期がんであり、余命2カ月と医師から宣告される。彼は誰にも打ち明けることができず、死の恐怖と闘いながら、子どもたちのために懸命に生きようとする。
その父親としての姿は見る者に強烈な印象を植えつける。
アカデミー賞主演男優賞および外国語映画賞にノミネートされた。