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2012年9月13日 (木)

『家の鍵』

15年の空白を経て、父親が障害を持つ息子と、これから生活をともにする決意に至るまでの過程を描いた作品。

家の鍵 [DVD]
家の鍵 [DVD]
posted with amazlet at 12.09.12
原題:le chiavidi casa(The Keys to The House)
監督:ジャンニ・アメリオ
脚本:ジャンニ・アメリオ/サンドロ・ペトラリア/ステファーノ・ルッリ
製作:エンツォ・ポルチェッリ/カール・バウムゲルトナー/ブリュノ・ペズリー/ジャンフランコ・バルバガッロ/マイケル・シュワルツ
音楽 :フランコ・ピエルサンティ
製作国:イタリア フランス ドイツ  2004年  111分

15年前に難産で恋人をなくしたジャンニ(キム・ロッシ・スチュアート)は、生まれたわが子を恋人の家族に預けたままになっていた。
障害のある息子のパオロとは、これまで会ったことがなかった。
恋人の兄がジャンニを呼び出して、パラオをミュンヘンからベルリンのリハビリ施設まで連れていくようにと言う。
まさか嫌とは言えないジャンニにとって、これからの生活を占うふたりだけの旅になる。

障害を負った理由は、出産が長引き帝王切開には時間の余裕がなく踏み切れず、鉗子分娩が行われた。新生児は酸素欠乏と分娩時のなんらかの損傷により脳性麻痺となった。

3

ジャンニとパラオはイタリア語で話し、ドイツ語が理解できないという設定なので、ジャンニはより一層孤独で不安な状況にある。
リハビリ施設でのやりとりは言葉の壁もあって、ぎこちない。

2

そんななか、リハビリ施設でイタリア語を話すニコール(シャーロット・ランプリング)と出会う。
ニコールは重い障害をもつ娘の介護を20年も続けてきた。
ジャンニはパラオの父親であることを素直に彼女に語ることができないでいる。慣れていない父親であることに、戸惑いを感じているのだ。
彼女は障害を持つ子どもの親の苦悩をジャンニに語るのだった。現実を受け止めて向き合うしかないと。。
チャリティ会場で、ジャンニが目を離した隙に、パラオはひとりで会場の外に出かけ、ベルリンの町で迷子になってしまう。
このことをきっかけに、ジャンニの戸惑いは少しずつ薄まっていく。
この辺のジャンニの気持ちの変化が、本作の見どころである。

1

リハビリ施設を出たジャンニとパラオは、パオロが文通している少女の住むノルウェーに船で向う。
やがて、ジャンニは吹っ切れてパオロを家族に迎えることを妻に電話をして、パラオにも話すのだった。しかし、パオロは車のなかで運転させろとハンドルを握り、離すように言っても聞き入れない。そんなパオロのわがままに苛立ち覚え、ジャンニは車を止め外に出て、思わず涙を流すのだった。そこに近寄ってきたパラオがジャンニを慰める。

父親としてパラオを受け入れようとするものの、受け入れきれないでいるジャンニの葛藤が、見事に描かれている。


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