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2012年10月22日 (月)

人のセックスを笑うな(小説)山崎 ナオコーラ

19歳の男子美術学校生みるめの失恋の物語。
ユリは見た目も39歳で、目尻には小じわがあって、髪は長く、ボサボサ、肉付きがいい 、唇紅くらいはしていて、汚れたスモックを着ている。美術学校の油絵の講師だ。「私、君のこと好きなんだよ、知ってた」と言ってユリは、磯貝みるめに近づいてきた。ユリは結婚していた。
Photo_20201117134101 人のセックスを笑うな 
山崎 ナオコーラ
河出書房新社
2006年 

その後、ユリはみるめを「服着ていていいからさー」と巧みにモデルに誘う。モデルを続けていているうちにセックスをするようになった。

「気をゆるめればすぐにホームレスになってしまう。仕事が嫌いなんだもの」とユリはいう。52歳の夫の猪熊さんと結婚して14年になり、喧嘩が耐えないらしいが、気が合うのだという。「磯貝くんことも好きなんだけれど、猪熊さんも大事な人なんだ」などと調子のいいことをことをいうのだ。
ユリはみるめからの携帯に出ないし、メールは1週間くらいたってから書く、それが当たり前だと思っていたという。そんなユリにみるめはのぼせ上がっていた。

ある日に学校の屋上で、同級生からえんちゃんを紹介された。その夜、3人でとんかつ屋でとんかつを食べる。えんちゃんは絵の才能もないし家業の電気屋をやろうかと悩んでいる。その帰りに駅のホームで、みるめはえんちゃんにキスをしたのだ。歯がぶつかった。
年が明けて、えんちゃんが学校を辞めることになり、えんちゃんからみるめは愛の告白を受ける。
しかし、みるめの心はユリにすっかり奪われている。

4月になると、ユリは学校を辞めた。5月には、ユリと猪熊さんは1ヶ月の予定でミヤンマーに行った。
1ヶ月経って、電話をしたが出ない。メールにも返事は帰ってこない。そして、7月になってやっと電話がきた。ユリは絵をやめるという。
その後、みるめは就職活動をはじめた。それ以来ユリとの連絡は途絶えている。

ユリは、厳しい見方をすれば、若者をたらしこんだ不倫妻。
これを、みるめの目を通して見るとそういう人には映らない。なにしろ、みるめはのぼせ上がっていたのだ。→人気ブログランキング

→ 『人のセックスを笑うな』

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