幸せへのキセキ
原作者のベンジャミン・ミーの回顧録『We Bought a Zoo』に基づいて、『あの頃ペニーレインと』(2000年)のキャメロン・クロウ監督が作成した。『あの頃・・・』と似たテイストが漂うハートウォーミングな作品である。
動物園再建と家族の絆を取り戻す物語。
![]() We Bought a Zoo 監督:キャメロン・クロウ 脚本:アライン・ブロシュ・マッケンナ/キャメロン・クロウ 原作:ベンジャミン・ミー 製作:ジュリー・ヨーン/キャメロン・クロウ/リック・ヨーン 製作総指揮:イロナ・ハーツバーグ 音楽:ヨンシー 製作国:アメリカ合衆国 2011年 124分 |
なぜ、ベンジャミン・ミー(マット・デイモン)は動物園を買う羽目になったのか。
家を探していて、ベンジャミンも娘ロージーも気に入った物件に、動物園がくっついていて、従業員は解雇してはいけない動物を売ってはいけないという条件付きだったという理由である。
止せばいいのに、買ってしまい、思いもやらない苦労を背負い込むようになる。
そもそも、最愛の妻を3カ月前になくしたことが、発端だった。14歳の息子デュランは1学期に4回の停学をくらい退学となる。ベンジャミンも突撃コラムニストとして体を張ってきたのもかかわらず、意に沿わない仕事を命じられ、仕事を辞めてしまう。
こうして、心機一転と思って引っ越したのが動物園付き住宅だった。
動物園には飼育係のケリー(スカーレット・ヨハンソン)を始め、給料を何ヶ月も受け散っていない従業員が不安そうに、ベンジャミンを迎えた。ケリーたちは、動物に素人がなぜ動物園の経営に乗り出したのかという、目でベンジャミンをみる。
この辺りで、その後のおおよその展開が予測できてしまう。
このあと、半年後の7月7日のオープンに向けて、ベンジャミン一家とケリーたちの奮闘が日々が描かれる。予測通りのストーリーが展開されるものの、実話に基づいている強みか、あるいはマットデイモントとスカーレットヨハンソンの演技力によるのか、監督の力量か、最後まで引き込まれる。
娘ロージーを演じる子役のコケティッシュな演技が、この作品を引き立たせている。→人気ブログランキング
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