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2012年12月 6日 (木)

スタンドアップ

炭坑で働くシングルマザーを演技派の美人女優シャーリーズ・セロンが熱演している。
アメリカで、初めてセクハラ訴訟に勝利した女性の実話に基づく話。
フランシス・マクドーマンドが、同僚のグローリーを演じて脇を固め、セロンの父親役のリチャード・ジェンキンスと母親役のシシー・スペイセク、弁護士のウディ・ハレルソン、高校の同級生のジェレミー・レナー、それぞれが味のある演技を披露している。
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North Countory
監督:ニキ・カーロ
原作:クララ・ビンガム/ローラ・リーディ・ガンスラー
脚本:マイケル・サイツマン
音楽:グスタボ・サンタオラヤ
製作国:2005年 アメリカ合衆国 126分 

夫のたび重なるDVから逃れ実家に戻ってきたジョージーは、仕事に就いてふたりの子供を養わなければならない。父親が働いている炭鉱で働こうと思い立つ。

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炭鉱を経営する社長も上司も現場で働く同僚の男たちも、ジョージーの父親ですら、炭鉱の仕事は、女には体力的に無理な仕事であると思っているし、そもそも女に仕事を奪われるという危機感がある。

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男たちは、同僚の女に対して言葉による暴力や嫌がらせをして、セクハラを繰り返している。女たちは仕事を続け報酬を得るために、セクハラに耐えてきた。
しかし、ジョージーに対する嫌がらせは度が過ぎていた。

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おりしも、テレビでは、かの有名な「アニタ・ヒル事件」の公聴会が放映されている。

「アニタ・ヒル事件」は、アメリカの連邦最高裁判事のクラレンス・トーマスが、雇用平等委員会委員長時代に、部下のアニタ・ヒルにセクハラを行ったというもの。1991年に、上院で公聴会が開かれ、全米にテレビ中継された。

嫌がらせは息子にも及び、アイスホッケーの試合中、ジョージーの息子にパスを出すと父親に殴られるというのだ。
そのホッケーの試合で、弁護士のビルとジョージーが観客席で話をしていると、突然女が大声で「アバズレ」と罵しり大騒ぎになる。これを見た息子は、母親に強い嫌悪感を抱いてしまう。

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ジョージーはセクハラを放置する会社を訴えようと女たちに働きかけるが、誰一人として協力しない。組合の委員長であったグローリーですらのってこない。仕方なく一人で戦うことにした。

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会社側弁護士は、ジョージーが「わからない」と答えるのを承知で、長男の父親が誰かと訊く。ジョージーは、高校生のときに妊娠し長男を生んだ。相手を明かさなかったことで、誰とでも寝るふしだらな女というレッテルが貼られている。

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しかし、弁護をかって出たビルが、ジョージーと高校時代に付き合っていた証人のボビーを問い詰めると、意外な事実が明らかになる。そのことをきっかけに、傍聴席の女たち、そして一部の男たちも、セクハラの告発に立ち上がるのだった。

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