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2013年1月30日 (水)

趣味は読書。 斎藤美奈子

著者は気鋭の文芸評論家。
2002年に『文章読本さん江』で、第1回小林秀雄賞受賞しました。
1999年7月から2002年10月まで、『月間百科』に掲載したベストセラーに関する書評に加筆訂正したもの。
41冊を解説しています。
Image_20201212153601趣味は読書。
斎藤美奈子
筑摩書房
2003年(ハードカバー)

日本では、どれくらいの人が本を買っているのでしょう。
「日本自由時間デザイン協会」の『レジャー白書2002』に基づき、著者なりの分析しています。
日本が100人の村だとしたら、40人はまったく本を読まない。
20人は読んでも月1冊以下、毎月1冊以上の本を買う人・定期的に書店に行く人などはもっと少数に違いなく、趣味として一定のお金と時間を割く人は100人のうち4~5人、日本全体では、500万~600万人がいいところと、著者は推定しています。
ということで、本書を買った人はよほど酔狂な人ということになるんだそうです。

著者は、ベストセラー本を批判的な目でみています。
各章のタイトルは、それぞれのベストセラーの核心をついています。

1 読書の王道は現代の古老が語る「ありがたい人生訓」である →『大河の一滴』
2 究極の癒し本は「寂しいお父さん」に効く物語だった →『朗読者
3 タレントの告白本は「意外に売れない」という事実 →『プラトニックセックス』
4 見慣れた素材、古い素材もラベルを換えればまだイケる →『買ってはいけない』
5 大人の本は「中学生むけ」につくるとちょうどいい →『海辺のカフカ』
6 ものすごく売れる本はゆるい、明るい、衛生無害 →『五体不満足』

ここで紹介されている41冊のなかで、購入済みは(必ずしも、読んだわけではありません)、『大河の一滴』『日本語練習帳』『働くことがイヤな人のための本』『鉄道員』『朗読者』『白い犬とワルツを』『プラトニックセックス』『買ってはいけない』『国民の歴史』『捨てる技術』『iモード事件』『海辺のカフカ』『五体不満足』『声に出してみたい日本語』の14冊。
わが購書ライフがベストセラーに振り回されていることが判明しました(2003/3/18)→人気ブログランキング

名作うしろ読み/斎藤美奈子/中公文庫/2016年
趣味は読書。 /斎藤美奈子/筑摩書房/2003年

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