幸せの教室
監督のトム・ハンクスとジュリア・ロバーツは気が合うらしい。
緩いラブコメディーだ。
幸せの教室 Larry Crowne 監督:トム・ハンクス 脚本:トム・ハンクス/ニア・ヴァルダロス 音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード アメリカ 2011年 99分 |
スーパーマーケットの優秀な販売員であるラリー(トム・ハンクス)は、高卒であることを理由に解雇される。
こんなことが理由で解雇されるとは、なんという非情なことだと思うが、大卒の上司たちが有無を言わさずそう決めた。
彼の経歴は、高校を卒業して海軍に入隊し、17年間調理を担当してきた。バツイチで、ローンは家を売っても借金が残るくらいに、たっぷり残っている。そんな彼は一念発起して、再就職のためにイーストバレー短期大学に入学する。
まずは、燃費を節約するため通学用のスクーターを購入した。
そして、学長の勧めでスピーチと経済学の授業をとることにした。なかなか思いやりのあるいい学長だ。
スピーチの授業を担当するメルセデス(ジュリア・ロバーツ)と、ものを書かないライターの夫との結婚生活は、すでに破綻している。
メルセデス自身は、アルコールに溺れて、スキあらば自らの講義を休講にしようと思っていくらい、教師としての情熱を失っている。
ある日、「今日は定員割れで休講」と生徒たちに伝えて教室を出ようとしたメルセデスの前に、ラリーが現れる。生徒が10人に達したので、彼女はイヤイヤ授業を始めた。
しかし、何日か経つと、明るくやる気のあるラリーが生徒に加わったことで、教室は活気づき、メルセデスも他の生徒たちも俄然真剣になる。
和気あいあいの楽しい教室になっていくのだった。
ラリーは、スクーターのサークルに入っている女子学生・タリア(ググ・バサ=ロー)と友だちになる。タリアの影響でオシャレに気を使うようになったラリーは、メルセデスといい関係になっていく。
経済学のマツタニ教授は、授業中にピコピコ鳴るラリーの携帯電話をしばしば没収している。そんなラリーだが、スピーチの授業だけでなく、経済学の授業でも良好な成績をあげる。
そして、ストーリーはハッピーエンドに向かう。
アカデミー賞受賞の2大スターのラブコメディということで期待したが、次はどうなるんだろうというワクワク感に欠ける。
それでも、しおらしい演技をするジュリア・ロバーツを観ることができるし、ググ・バサ=ローは魅力的だし、トム・ハンクスが陽気にふるまっているので、良しとしよう。→人気ブログランキング
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