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2013年3月18日 (月)

手紙

身内に犯罪者がいる者に対する世間の冷たさと、這い上がろうとする若者の苦悩の日々を描いた、東野圭吾の同名小説の映画化。
原作は第129回直木賞候補作になった150万部の大ベストセラー小説。
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監督:生野慈朗
脚本:安倍照雄/清水友佳子
原作:東野圭吾 『手紙』
製作国:2006年  日本  121分

両親を亡くした兄弟は助け合って生きてきた。
弟の大学進学の学資を稼ぎ出そうと兄は必死に働いたが、腰を痛め思い通りに働けなくなってしまう。
どうしょうもなくなった兄は空き巣を企て、人家に忍び込む。帰宅した老婦人に見つかってしまい、誤って殺してしまう。

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そして獄中の兄剛志(玉山鉄二)から弟直貴(山田孝之)のもとに、手紙が月に一通ずつ届くようになる。
直貴は大学進学を諦め働き始め、中学時代からの友人と漫才コンビを組んで、ライブに出たりしている。

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そんな直貴に白石由実子(沢尻エリカ)が思いを寄せるのだが、直貴は心を開くことができない。
ある日、兄が殺人囚であることが会社中に知れ渡り、直貴は会社を辞めざるをえなくなってしまう。彼は、今までに兄のことで仕事を3回辞め、アパートを3回追い出された。
直貴たちの漫才コンビは実力が認められテレビに出るようになるが、ネットの書き込みで兄のことが知れてしまい、番組を降ろされてしまう。

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腐る直貴は、「ケーズデンキ」に就職が決まる。
なぜまた、ケーズデンキなのか。きっとケーズデンキはこの映画の大口スポンサーなのだろう
直貴の働きぶりから将来有望と評価されるが、ここでも兄のことが知れ渡り、人に会わない倉庫係に回されてしまう。

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そんな時、直貴は合コンで知りあった朝美(吹石一恵)と意気投合し、デートする仲となる。しかし、朝美の父親(風間杜夫)は直貴を徹底的に調べ、兄のことを知ってしまう。直貴は娘に近づかないように言い渡されるのだった。

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気落ちした直貴を支えてくれたのは由実子だった。
やがて、彼は由実子の愛を受け入れ、ふたりは結婚し、子供が生まれる。
子供が公園デビューすると、ここでも兄のことで、母子たちは由実子親子を避け公園から姿を消していく。
身内に犯罪者がいることで、すでに何度も惨めな目に遭わされてきた直貴は、ついに兄に離別の手紙を書くのだった。

しかし、由実子は直貴を装い獄中の義兄に手紙を書き続けた。パソコンで書くから字体からバレることはない。
彼女はケーズデンキの会長(杉浦直樹)にも、手紙にしたためていた。それを読んだ会長は直貴に直接会い、彼を励ますのだった。
やがて、公園で由実子親子は、母子の仲間に入れてもらえるようになる。

兄と弟は手紙でつながり、弟は妻の手紙で苦境から這い上がる。タイトルの手紙が、ストーリーの鍵。
大口スポンサーのケーズデンキのイメージがアップするシーンが、ちゃんと用意されていた。→人気ブログランキング

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