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2013年3月 7日 (木)

ストレイト・ストーリー

老人が、小型のトラクターで500キロを旅するロードムービー。日中はトウモロコシ畠に挟まれた道を移動し、夜は満天の星の下で眠る。
現代人の心の闇を難解な作風で描くことで知られるデヴィッド・リンチ監督が、古き良きアメリカへのノスタルジーを描いた作品。
新聞に掲載された実話をもとに作られたという。
Photo_20210125143901ストレイト・ストーリー
The Straight Story
監督:デヴィッド・リンチ
脚本:ジョン・ローチ/メアリー・スウィーニー
音楽:アンジェロ・バダラメンティ
アメリカ合衆国  フランス  1999年  111分  

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アイオワ州に住むアルヴィン(リチャード・ファーンズワース)は、娘のローズ(シシー・スペイセク)とふたりで暮らす73歳の老人。ある日、ウィスコンシンに住む兄が脳卒中で倒れたと電話で知らされる。兄とはちょっとしたことで仲違いして以来、長い間音信不通になっていた。
ローズは「糖尿病で目が悪く車の運転ができない、ウィスコンシンまでは500kmもある、腰が悪くて倒れたらひとりで起き上がれない、おまけに73歳」と、アルヴィンにウィスコンシン行きを思いとどまらせようとするが、彼は時速8キロのトラクターに荷台をつないで無謀な旅に出発した。

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明るいうちはトラクターを走らせて、夜は野宿をするという旅。
若い頃、フランスでナチスと戦い塹壕で夜を明かしたアルヴィンにとって、トウモロコシ畠での野宿はどうということはない。
アルヴィンは出会う人に、含蓄のある話をして旅をつづける。

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若い娘が、家族に嫌われていると悩みを打ち明ける。アルヴィンは、一本の枯れ木は弱いが三本なら簡単には折れないと、どこかで聞いたような話をして、家族の大切さを説く。

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自転車レースに参加している若者から、「年を取ると最悪なことは?」と訊かれると、「若い頃を思い出すことだ」と皮肉たっぷりに答える。

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道路を横切る鹿に車をぶつけた女性は、ここ7週間の間に13頭の鹿を轢いたと怒り狂う。アルヴィンはその鹿の肉を頂戴して夕食に食べ、角を荷台に飾って旅を続ける。

長い下り坂でブレーキが効かなくなり、あわや転倒しそうになる。トラクターは故障し、周辺の住人の世話になる。
目的地まであと100キロ、旅を始めて1カ月が経っていた。男性が車で送ると申し出るが、アルヴィンは自分でやり遂げたいと断る。

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やがて、ミシシッピー川にかかる橋を超えて、ついにウィスコンシン州に入る。その夜、野宿した墓地に神父が現れ、兄についての近況を知らされる。よく日、これまで禁酒してきたアルヴィンはバーでビールを一杯飲む。

そして、ついに兄の暮らすあばら家にたどり着く。
兄はトラクターを見て「あれに乗って俺に会いにきたのか」と言った。このひとことに、物語のすべてが集約されている。→人気ブログランキング

【ロードムービー】サイト内リンク
星の旅人たち』The Way/10年
リトル・ミス・サンシャイン』Little Miss Sunshine /06年
ヴァイブレータ』Vibrator/03年
モンスター』Monster/03年
ストレイト・ストーリー』The Straight Story/99年
テルマ&ルイーズ』Thelma and Louise/91年
スタンド・バイ・ミー』Stand by Me/86年

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