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『時の重なる女』

時の重なる女 [DVD]
時の重なる女 [DVD]
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LA DOPPIA ORA
監督:ジュゼッペ・カポトンディ
脚本:ジュゼッペ・カポトンディ
音楽:パスクァーレ・カタラーノ
イタリア  2009年 92分
★★★★☆

現実と幻想が交差する中で、主人公のソニアの周りに謎が次々投げかけられて、ストーリーは展開していく。

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スロバキアからの移民のソニアは人目を引く美人。彼女はホテルの掃除婦として働き始めて間もない。彼女は、集団見合いパーティで、郊外の大邸宅の警備員として働く元刑事のグイドと出会う。
この見合いパーティが滑稽だ。狭いテーブルに女がいて、合図のベルで、その目の前の席の男がめまぐるしく入れ替わるシステム。ベルがなると、もう終わりかと男が不満げに席を立つ。

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出会ったその日に、ソニアとグイドは意気投合し深い関係になり、その後、愛し合うようになる。この恋の行方がどうなるかが、本作のテーマである。

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そんなある日、グイドはソニアを自らが警備員として働く大邸宅に連れていく。そこで突然強盗団に襲われ、邸宅内の絵画や貴金属や陶器など金目物が根こそぎ持ち出され、グイドは銃で撃たれソニアも重症を負う。

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あまりにも用意周到な強盗団の手口に、警察はソニアに疑いの目を向ける。
ソニアは、ケガの影響で記憶障害をきたし幻覚を見るようになっていた。警察に尾行されるソニアは、ますます精神的に不安定になり、この幻覚と現実が、ごちゃごちゃになったところがタイトルが表しているところである。

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ソニアは、母親を早くに亡くしていて、父との折り合いがうまくいかず、家を出て転々と居所を変える生活を送ってきた。警察はソニアの過去を調べることで、ますます疑惑を抱くようになる。

このあたりでソニアの病状が落ち着き、彼女はいくつかの出来事が幻想であったと気づき、ストーリーは完結の方向に向かう。

ベッドシーンで、ソニアが寝返りを打つと堂々と陰毛が映る。こうしたあっけらかんとしているところはイタリアらしいのかもしれない。ヨーロッパのテイストが漂う上質のサイコミステリである。→映画(全般) ブログランキングへ

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