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2013年5月13日 (月)

アイリス

実在の作家アイリス・マードックを、若い頃はケイト・ウィンスレットが、アルツハイマー病を患った晩年はジュディ・デンチが鬼気迫る演技で演じている。若い頃と晩年が交互に映し出される。
ジョンを演じたジム・ブロードベントがアカデミー賞助演男優賞を受賞した。
ジム・ブロードベントは『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』(11年)で、本作と似た役柄のサッチャー首相の夫デニスを演じた。
Photo_20210329085301アイリス
Iris
監督:リチャード・エアー
脚本:リチャード・エアー/チャールズ・ウッド
原作:ジョン・ベイリー
音楽:ジェームズ・ホーナー
イギリス  アメリカ  2001年  91分 

 

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自由奔放で才能あふれる魅力的なアイリスの夫は生半可な男には務まらない。
心が広い、男女関係に疎い、そういうことに気がつかない純粋な、言い方を変えれば鈍感な男に限る。
オックスフォード大学の講師であるジョンは、こうした条件を兼ね備えたアイリスにぴったりの男である。都合のいいことに6歳年下のジョンはアイリスに、一目惚れしてしまう。
アイリスもジョンに惹かれるようになり、ふたりは結婚する。

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結婚してからもアイリスの奔放さは変わらない。アイリスの男性関係に悩まされるが、ひたすら彼女を愛するジョンは苦悩を乗り越えていく。
そんなアイリスはイギリスを代表する小説家として活躍するようになる。

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そして40年後、年老いたアイリスにアルツハイマーの症状が現れる。病気の進行は予想以上に早く、知的だったアイリスがどんどん朽ちていく。そのアイリスをジョンは献身的に介護しようとするが、彼も寄る年波には勝てず、アイリスを施設に預けることにする。

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夫婦の永遠の愛が描かれた感動の伝記ドラマ。
ジョンは若い頃はアイリスの奔放な男性遍歴に悩まされ、老いてからはアルツハイマー病を患った彼女を介護する。傍から見れば、アイリスに振り回された人生に見えるが、彼にとってはアイリスと一緒にいられることが至福だったのだろう。

湖だか池だかで泳ぐシーンが数囘出てくるが、水が少し濁っている。『裏切りのサーカス』でも同じようにあまりきれいでない淡水で泳ぐシーンがあるが、イギリスでは少しくらい濁った水は気にしないのかもしれない。
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【ケイト・ウィンスレット出演作品】
おとなのけんか』Carnage/2011年
『コンテイジョン』Contagion/2011年
『ミルドレッド・ピアース 幸せの代償』Mildred Pierce /2011年
愛を読むひと』The Reader/2008年
リトル・チルドレン』Little Children/2006年
エターナル・サンシャイン』Eternal Sunshine of the Spotless Mind/2004年
ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』The Life of David Gale/2003年 
アイリス』Iris/2001年
『エニグマ』Enigma/2001年
『タイタニック』Titanic/1997年
いつか晴れた日に』Sense and Sensibility/1995年
『乙女の祈り』Heavenly Creatures/1994年

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