モンテニュー通りのカフェ
電話がかかってくると、「クソッ、誰だ」と思う人と「誰かしら」と心ときめく人がいる。セシル・ド・フランス演じる主人公のジェシカは陽気で前向き、「誰かしら」と思うタイプだ。
モンテーニュ通りのカフェ Fauteuils d'orchestre 監督:ダニエル・トンプソン 脚本:ダニエル・トンプソン/クリストファー・トンプソン 音楽:ニコラ・ピオヴァーニ 製作国:フランス 2006年 106分 |
モンテニュー通りはパリで一番輝いている場所。
そこにあるカフェには、シャンゼリゼ劇場のピアノ演奏会、ホテルで行われるオークション、コメディ・デ・シャンゼリゼで行われる芝居、などの関係者が集う。コーヒーを飲み食事をしたり、出前注文がカフェに寄せられる。
そのカフェに雇ってもらおうとジェシカは掛け合い、女は雇わないと断られるものの、押しの一手でなんとか潜り込む。
第一線を退くかどうかで悩んでいる世界的に有名なピアニスト、チャンスをつかもうと躍起になっている女優、かつて買い集めた美術品をすべて競売にかけようとする妻を亡くした老紳士とその息子、歌手になれなかった劇場の女性管理人。
そうした人たちがくりひろげる悲喜こもごもの人間模様に、ジェシカが絡んでいく。そしてジェシカに関わった者はなにかのかたちで癒されていくのだ。
シュザンヌ・フロンの遺作となった本作で、主人公ジェシカを愛情たっぷりで育てた祖母役を演じた。彼女も明るく陽気な役柄である。
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