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2013年5月15日 (水)

ウェブはバカと暇人のもの  中川淳一郎

ネットのニュースサイトの編集者であった著者は、ネット流れている情報を知り尽くしている。著者の目でみるネットは次のようなものである。
ネットの使い方を「頭のいい人」「普通の人」「バカ」に分けて、主に「普通の人」「バカ」のことを論じている。
「普通の人」「バカ」の関心事は、あくまでB級テイストなものである。
ネットは暇つぶしの場所であり、人々が自由に雑談する居酒屋のようなところ。そこに長居するのは、暇人である。
Photo_20210816082801ウェブはバカと暇人のもの
中川淳一郎
光文社新書
2009年

ちなみに、著者が断言するネットで受けるねたは以下である。
①話題にしたい部分があるもの、突っ込みどころがあるもの
②身近であるもの(含む、B級感があるもの)
③非常に意見が鋭いもの
④テレビで一度紹介されているもの、テレビで人気があるもの、ヤフートッピックスが選ぶもの
⑤モラルを問うもの
⑥芸能人関係のもの
⑦エロ
⑧美人
⑨時事性があるもの

ネットは本来一緒にいるべきでない両者を、同じ土俵に上げているようなところがある。出会わなかったであろう人と人が交流できるようになって、「すばらしき交流」など生み出すわけがなく、「うんざりするようなドロドロの争い」を生み出す。

ネットはプロの物書きや企業にとってもっとも発言に自由度がない場所である。ネットが自由な発言の場だと考える人は失うものがない人だけである。豊崎由美も『ニッポンの書評』(光文社新書、2011年)で、同じような指摘をしている。

ネット関連の本には、ネットは「農業革命」「産業革命」、それに続く「情報革命」であると書かれている。そしてこれからは特別な時代だと期待されている。そんなことを言うのはネットがわかっていないからだ。ネットはとんでもなく便利なツールである。しかし、ネットによって人生が変わることはない。

著者の意見に賛同する。
テレビ朝日の朝番組では、ヤフーの「リアルタイム検索」のキーワードを紹介するという安易な番組作りをしている。所詮、多くの人はネットを「普通の人」か「バカ」の使い方をしているのだから、そうしたことがまかり通るのだろう。ネットもテレビもそう変わりがないということだ(2009/6/2) 。→人気ブログランキング
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