女はみんな生きている
パリに住むリベラルそうな白人一家も、アラブの大家族も突き詰めれば同じで、頼り甲斐のない男どもが威張っている。女を下僕のように扱う男社会に対するアンチテーゼの物語。
女はみんな生きている 原題:Chaos 監督:コリーヌ・セロー 脚本:コリーヌ・セロー 音楽:リュドヴィク・ナヴァール フランス 2001年 112分 |
年老いた母親がアパートに訪ねてくると、夫のポールは居留守を使い妻エレーヌに応対させる。エレーヌが息子のアパートを訪れると今度は息子が居留守を使い、同棲相手に対応させる。まったく親子揃って同じことをやっている。
ある日、暴漢から逃れようと若い女がポールとエレーヌの乗った車に助けを求めたが、ポールは無視する。女性はふたりの目の前で殴られ重症を負ってしまう。エレーヌが救急車を呼ぼうとするのを制止し、ポールは車を走らせ立ち去った。
女性の容態が気になって仕方がないエレーヌは、その女ノエミの入院先を突き止め、瀕死の彼女に付き添う。徐々に回復するノエミを暴漢が連れ去ろうとするが、ふたりは魔の手から危機一髪で逃れる。やがてエレーヌは休暇をとって、ひたすらノエミを助けようとする。
一方、エレーヌの留守宅では、彼女がいないとポールも息子も何もできない。洗濯物はたまるし、寝室も台所も居間も汚れ放題、そんな状況にポールはブチ切れて家具に当たり散らしている。
一方、ノエミの抜き差しならない事情を知るに至ったエレーヌは、ノエミとともに組織に追跡されるようになってしまう。したたかに生きてきたノエミは、組織への復讐を次々に成し遂げていくのだった。
本作では、男がとことん頼りない一方、女はしたたかで力強く描かれている。女性の活躍が痛快なコメディタッチの作品。→人気ブログランキング
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