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2013年6月15日 (土)

キッズ・オールライト

数ヶ月前に、アメリカで同性愛者カップルの子供4万5千人の人権が侵害されていると報道された。同性愛者カップルの婚姻は認められているが、彼らが育てる子供には、財産相続などの子供として当然与えられる権利が認められていないという。
一方、今年の6月に「同性愛の宣伝」を禁止する法案が、ロシア下院でほぼ全会一致で可決されたというニュースが流れた。ロシアの同性愛者に対する差別は相当なものらしい。
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The Kids Are All Right
監督:リサ・チョロデンコ
脚本:リサ・チョロデンコ/スチュアート・ブルムバーグ
音楽:カーター・バーウェル/ネイサン・ラーソン/クレイグ・ウェドレン
アメリカ  2010年  104分 

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カリフォルニアに住む、レスビアン・カップルのニック(アネット・ベニング)とジュールズ(ジュリアン・ムーア)は、それぞれが人工授精で子どもを産んだ。ふたりにはニックが生んだ娘ジョニ(ミア・ワシコウスカ)18歳とジュールズが生んだ息子レイザー15歳がおり、とりあえず、問題なく暮らしていた。ふたりの子供は、素直に育っている。
ショートカットのヘアスタイルのニックは、医者として一家の家計を背負ってきた。ジュールズといえば、表立った仕事はしていないが、家事をこなしてきた。トラディショナルな夫婦の役割分担がされている。

大学に合格しこれから家を離れて暮らそうとしているジョニは、親たちに束縛されることに反発し始めている。
そして、機会に自分たちの生物学的父親、つまり精子提供者を知ろうと調べ始める。

やがて、精子提供者がポール(マーク・ラファロ)であることが判明する。
ポールは、オーガニック野菜を栽培し、その野菜を使ったメニューで人気のレストランを経営している。独身生活を送る気さくなポールにジョニとレイザーは打ち解けていき、ポールと子供たちの付き合いが始まる。

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一方、子供たちがポールと会っていることを知ったニックとジュールスは、ポールを食事に招くことにする。
このあたりから、ジュールズの異性に対する本能が目覚めて、ことはこんがらがり、レスビアンカップル瓦解の危機に陥ってしまうのだ。

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ところで、レスビアンカップルが親だと意外なことが起こる。
息子が友人とママたちの寝室の引き出しで見つけたのが、性具と男性のゲイのビデオ。
そのビデオを観ているところを、ママたちに見つかってしまう。
「レスビアンのビデオを観ればいいのに」と息子が言うと、ママたちの言い分は、「レスビアンビデオはストレートの女が演じているので、本物じゃない」という答え。何ともすごい会話だが、射精をもって完結する男性のゲイビデオは本物ということだろうか。それともレズビアンの女性は、腐女子が好むボーイズラブの実写版を好むということだろうか。→人気ブログランキング

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