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2013年7月29日 (月)

Meets The Beatles(CD)ジョン・ピザレリ

A8ca4952a7b142b29408ab0aaaef05d6ミーツ・ザ・ビートルズ
ジョン・ピザレリ
ドン・セベスキー(アレンジ)
1998/10/03
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

ビートルズナンバーのカヴァーは、あまたのミュージシャンが挑戦しているが、ブリーフノートでピザレリが言ってるように、ビートルズの楽曲はメロディだけ取り出すと別物になってしまうから、魔物だ。
ビートルズのカヴァーアルバムには「これちょっとなぁ」という失敗作がある。その理由は、ビートルズの楽曲はインスツルメンツもコーラスも緻密に計算されていて完成度があまりにも高いからだ。さらに、多くの曲が聴く人の記憶に刻まれている。ビートルズのオリジナル曲を凌駕する完成度がないと、カヴァーは成功しないということだ。
その点、ピザレリには抜群のギターテクニックがあるから強い。ドン・セベスキーの緻密なアレンジが無条件にいい。
ギターだけで唸らせる曲もあると思えば、ピアノトリオでまとめたり、管楽器を入れたり、オーケストラとコラボしたりして、粋なビートルズ・ジャズ・サウンドを作り上げている。間違いなく五つ星だ。→人気ブログランキング

1. Can't Buy Me Love
 ジョンのギターテクニックが縦横無尽に披露され、管楽器で重厚感を出している。
2. I've Just Seen A Face
 ピアノのイントロで入り、途中のでギターのアドリブの後、ピアノトリオのノリでまとめる。ジャージーなサウンドだ。
3 Here Comes The Sun
 ピアノ高音部で入り、ベースの音を前にだし、ストリングスも入って、ピアノが追っかけさらにトランペットでもりあげる。ボサノバ風に仕上がっている。
4. Things We Said Today
 軽くドラムできて管楽器でちょっと煽り、ボーカルが入り、乗りのいいピアノのアドリブで締める。
5. You've Got To Hide Your Love Away
 生ギター1本で静かに歌い上げる。
6. Eleanor Rigby
 ピアノ、ギター、ベース、ドラムスのインストルメンツだけで、ボサノバにまとめている。
7. And I Love Her
 ピアノで入りストリングスが加わり荘厳な感じで歌い上げる。
8. When I'm 64
 ノリのいいデキシーランド・ジャズ風。
この曲は、誰がカヴァーしてもうまくいく。前半はキレがあり最後はコミカルにまとめた。友人の64歳の誕生日に控えめに流したい曲だ。
9. Oh Darling
 ジャジーなピアノで入り、ベースを効かせ、そのあと管楽器でが並走し、ドラムが入ってきてグァーンと盛り上がる。ミュートをかけたトランペットが雰囲気を変えて最後につながっていく。
10. Get Back
 サキソフォーン、ピアノ、ギターでアドリブをつなぎ、ホルンで高らかに盛り上げる。フル管楽器の醍醐味がしみてくる。
11. The Long & Winding Road
 オーケストラのストリングスで荘厳に入り、ピアノのリードで歌い上げる。
12. For No One
 ビッグバンドを使って、映画のサントラのような雰囲気でまとめ上げている。

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