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2013年7月30日 (火)

『東京家族』

瀬戸内の島に暮らす元教師の周吉(橋爪功)ととみこ(吉行和子)の老夫婦が東京に出てきて、郊外で小児科を開業するを長男幸一(西村雅彦)の家に逗留する。
翌日は、美容室を営む長女の滋子(中嶋朋子)の発案で、横浜のホテルに泊まることになる。ところが2日宿泊する予定が、老夫婦はホテルが肌に合わないと1日で長男の家に戻ってくる。

Image_20201213164801東京家族
監督:山田洋次
脚本:山田洋次  平松恵美子
音楽:久石譲
日本  2013年  146分 

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次の日、周吉は友人と旧交を温め彼の家に泊めてもらうつもりが、禁酒していたにもかかわらず泥酔して長男の家に戻ってくる。
とみこは、舞台美術の仕事をしている次男昌次(妻夫木聡)のアパートに、掃除と洗濯をしに出かけて行く。ところが、部屋はきていに片付いている。昌次には結婚しようと思っている書店員の紀子(蒼井優)がいて、ときどき掃除や洗濯をしていた。
その紀子がアパートに訪ねてきてとみこに会い、とみこは素直な紀子をすっかり気に入ってしまう。

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紀子が現れてから、ストーリーにスピード感が出てくる。起承転結の「転」の部分にあたる。
話は急展開し、とみこが脳溢血で倒れそのままあっけなく息を引き取ってしまう。

このあと、場所を郷里の島に移して葬式が行われる。
葬式のあと、幸一と滋子は忙しいからと早々に島を後にするが、昌次と紀子は残る。ここで父と子のわだかまりが解け、周吉は紀子にとみこの形見の腕時計を手渡す。

小津安二郎監督の『東京物語』(1953年)にオマージュを込めたリメイクだそうだ。
当時は上京する機会がそうない時代であったから、観客は上京の非日常性に共感できたかもしれない。しかし今や上京は珍しくもないので、その点で不利だ。
ストーリーが始まってしばらくは、出演者の演技が不自然で、無理矢理セリフを喋らされているように感じる。
蒼井優が出てくるあたりで、ぎこちなさがなくなり、彼女を中心に話が進み、彼女にすべてが持っていかれたような印象が残る。→人気ブログランキング

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