« SAYURI | トップページ | 九月が永遠に続けば 沼田まほかる »

2013年8月25日 (日)

アザーズ

ホラー映画は辻褄が合わなくても、ある程度話の筋が通っていれば通用する。矛盾に目を瞑るくらいの鷹揚さが、ホラー映画を観る者には必要だ。本作は王道のゴシックホラーであるから、血や残虐な暴力などのグロテスクな描写はない。観ている者が、ぞくぞくする恐怖を感じれば、それで映画として成功である。本作はホラーの名作と言える。
Image_20201226193801アザーズ
The Others
監督:アレハンドロ・アメナーバル
脚本:アレハンドロ・アメナーバル
音楽:アレハンドロ・アメナーバル
スペイン  フランス  アメリカ  2001年 104分 

1_2

1945年、英国の島。
グレース(ニコール・キッドマン)には、光過敏症の娘アンと息子ニコラスがいて、広大な屋敷の中で暮らしている。厄介なことに、ふたりを日光から守るために、日中カーテンをいてき光を遮断し、部屋の鍵は出入りの度にかけなければならない。
毅然として恐怖に打ち勝とうとする感の強い女性がグレースだが、そういう女性を演じたらニコール・キッドマンの右に出るものはいないと思う。

3_2

そんなある日、ミルズ(フィオヌラ・フラナガン)と言葉を喋ることのできないリディア、庭師のタトル(エリック・サイクス)の3人が屋敷を訪れ、そのまま使用人として雇われる。

屋敷の中では、足音や話し声が聞こえ、ピアノが独りでに鳴りだすという怪奇現象が起き始める。侵入者がいると怯えるグレースに、アンは一枚の絵を描いてみせる。そこには全く見覚えのない、男の子とその両親と老婆が描かれていた。

4_2

やがて3人の使用人は、半世紀以上も前にこの屋敷に奉公し亡くなった幽霊と判明する。さらに、グレースとアンとニコラスも幽霊だった。
アンが描いたのは、かつて入居した実在の一家で、屋敷に恐怖を感じ彼らは去っていったのだった。
ホラーは観る者に媚を売らない強引な設定もありだ。→人気ブログランキング

« SAYURI | トップページ | 九月が永遠に続けば 沼田まほかる »

ホラー」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: アザーズ:

« SAYURI | トップページ | 九月が永遠に続けば 沼田まほかる »

2025年1月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ