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2013年12月23日 (月)

パッチギ! Love & Peace

前作『パッチギ!』 (05年)の1969年から5年後、田中角栄の『列島改造論』が出版され(72年)、モハメド・アリがヘビー級王座を奪還し(74年)、佐藤栄作がノーベル平和賞を受賞し(74年)、ベトナム戦争が終結を向かえる(75年)頃の話。差別のなかで家族愛で結ばれる在日朝鮮人の生き様がテーマ。
Image_20210115173401パッチギ! LOVE&PEACE
監督:井筒和幸
脚本:羽原大介/井筒和幸
音楽:加藤和彦
日本  2007年  127分  

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在日2世のアンソン(井坂俊哉)は息子チャンスの病気の治療のため、一家で京都から江東区枝川に引っ越してくる。アンソンは駅のフォームで京都時代の宿敵近藤が率いる大学応援団と朝鮮高校の乱闘にいあわせ、それに加わって大暴れする。電車の運転手・佐藤(藤井隆)の仲裁で乱闘は収まるが、そのことが原因で佐藤は国鉄をクビになってしまう。

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これをきっかけに佐藤はアンソン一家と親しくなり、アンソンの妹キョンジャ(中村ゆり)に思いを寄せるようになる。

 

 

 

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一方、キョンジャはアルバイトのホルモン焼き屋で弱小芸能プロダクションのスカウトを受け、芸能界に入ることを決意する。
芸能界のしきたりに馴染めず苦悩するキョンジャに淡々と接する先輩俳優の野村(西島秀俊)に次第に心を許していくが、そんな野村さえも朝鮮人に対する差別意識があることを知って、キョンジャは愕然とする。

 

戦争中、済州島で日本軍に徴兵されヤップ島に送られたアンソンの父親の回想シーンが、所々に差し挟まれている。これは結末への伏線である。

医師からアメリカでの治療しかチャンスを助けることができないとないと告げられたアンソンは、金を工面するために、佐藤を誘って韓国のヤクザに金塊を売る仕事に手を出すのだった。

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キョンジャは芸能界での実績を重ね、特攻隊の映画のオーデションを受けることになる。彼女はプロデューサー(ラサール石井)に気に入られるが、国籍がネックになってしまう。しかし彼女は覚悟を決めてプロデューサーが逗留しているホテルの部屋を訪れ、ヒロイン役を手にする。

 

 

映画のプレミアム試写会で、家族が見守るなか、キョンジャは映画と自らの父親の戦争体験とを重ね合わせ、自らが在日であることをカミングアウトする。会場は罵声が飛び交い騒然となり、2階に陣取っていた近藤率いる応援団とアリソンたちの大乱闘が始まるのだった。

場面が変わって、一家団欒で過ごすアリソンやキョンジャたちは、ベトナム戦争終結ののニュースを耳にして、「次はわれわれの番だ」というのだった。

在日への日本人社会の差別を強調しすぎていて白けてしまう。→人気ブログランキング

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