ダーティハリー5
本作では、ハリー(クリント・イーストウッド)がマスコミから賞賛を受けるという今までになかった出だしで始まる。
![]() The Dead Pool 監督:バディ・ヴァン・ホーン 脚本:スティーヴ・シャロン 音楽:ラロ・シフリン アメリカ 1988年 90 |
サンフランシスコ市警のハリー刑事は賭博の元締めジャネロを逮捕した。その事件がテレビで放映されハリーは一躍有名人となる。そのテレビ画面をじっと見つめる人物は、「死亡予想(Dead Pool)」と記された人名リストに、ハリーの名を付け足す。その夜、ハリーは高速道路のランプでジャネロの手下に機関銃で襲われるが、44口径マグナムで、3人を殺し難なく切り抜けてしまう。
例によって上司から派手な銃撃戦の小言を食らうが、ハリーはまったく意に返さない。
本作の相棒は中華街でチンピラとして鳴らした中国系のクアン。彼はカンフーの使い手である。
いよいよ本題の事件が起きる。
B級ホラー映画の撮影現場で主演のロック・アーティストが、麻薬の多量摂取で殺される事件が起きる。そこに駆けつけたのは、若かりし日のパトリシア・クラークソンが演じるテレビキャスター役のサマンサ。彼女は老け顏だ。彼女は「時の人」であるハリーにインタビューを試みるが、軽くあしらわれてしまう。
ハリーとはクアンは中華街のレストランで強盗事件に遭遇し、強盗を倒すが、強盗の撃った流れ弾にあたり男が死亡する。その男は、麻薬の過剰摂取で死んだロック・アーティストが出演していた映画の経理担当だった。男は手には「死亡予想」の紙が握られていて、ハリーの名も書かれていた。
ハリーは、一連の事件の中心人物である、ホラー映画を撮影している映画監督のピーター・スワン(リーアム・ニーソン)に接触するようになる。その間にもリストに書かれた人物が殺されていった。
あるとき、ハリーとクワンが乗った車が爆薬を積んだリモコン・カーに追われ、クワンが重傷を負ってしまう。このリモコン・カーは驚異的なスピーで走るのだ。
やがて犯人は、監督の狂信的なファンで精神異常のハーラン・ロック(デイヴィッド・ハント)であることが分かる。
ロックはサマンサを手にかけようとしていた。
ハリーは、ロックに人質として取られたサマンサを助けるために愛銃マグナム44を手放さざるをえなくなるが、最後は巨大な捕鯨砲をロックにぶち込むのだった。
「5」にて、ダーティー・ハリー・シリーズは終結する。
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『ダーティハリー Dirty Harry』1971年
『ダーティハリー2 Magnum Force』1973年
『ダーティハリー3 The Enforcer』1976年
『ダーティハリー4 Sudden Impact』1983年
『ダーティハリー5 The Dead Pool』1988年
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