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2014年2月14日 (金)

ランチのアッコちゃん 柚木麻子

2014年度の本屋大賞ノミネート作品。本屋大賞は軽めの内容の印象だが、その通り。
4話の短編で構成され、2話がアッコ部長にまつわる連作。アッコ部長の明るく前向きな生き方が、苦境にたつ三智子を救う。ほか2篇とともに、独身OLの救済あるいは再生の物語。
Photo_20210208082601ランチのアッコちゃん
柚木麻子(Yuzuki Asako
双葉社
2013年

『ランチのアッコちゃん』
派遣社員の三智子は、ひょんなことから手作り弁当と引き換えに、1週間、上司のアッコ部長が指示する店でランチを食べることになる。三智子は付き合っていた男に振られたばかりであり、正社員と派遣社員の狭間で悩んでいた。この交換は、三智子に気分転換を促そうとするアッコ部長の思いやりであった。

『夜食のアッコちゃん』
2話は、会社が潰れ、屋台のポトフ屋に転職したアッコ元部長に偶然出会った三智子は、夜のポトフ売りに、またもや1週間挑戦する。アッコ元部長のバイタリティ溢れる生き方に人生を学んでいくという話。

『夜の大捜査先生』
野百合は女子高生時代に不良少女で担任を手こずらせた。30歳になった野百合は、目の前で不良女子高生が逃げまわる場面に遭遇する。追っているのはかつての担任。野百合と元担任は女子高生を追いかける。野百合はその女子高生にかつての自分を重ね合わせるのだった。

『ゆとりのビアガーデン』
明るい体育会系のノリの玲実は間違いが多すぎて「使えない社員」。入社3か月で豊田の経営する会社を辞職した。その玲実が起業し豊田の会社があるビルの屋上でビアガーデンを始めるという。失敗を恐れない前向きな玲実に見習い、豊田は自らの会社のあり方を見直すことにした。

帯で、朝井リョウは本書がいずれ映画かドラマの原作になると踏んでいる。→人気ブログランキング

ランチのアッコちゃん/柚木麻子/双葉社/2013年
BUTTER/柚木麻子/新潮文庫/2020年

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