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『首のたるみが気になるの』 ノーラ・エフロン著 阿川佐和子訳

著者は、脚本家で映画監督。
映画『恋人たちの予感』(89年)、『めぐり逢えたら』(93年)、『奥様は魔女』(05年)、『ジュリー&ジュリア』(09年)などの脚本や監督として活躍した。2006年に本書を発表したとき著者は65歳、その後2012年、71歳のときに白血病で亡くなっている。大胆で潔く、キュートでユーモアたっぷりのエッセイ集である。
訳者は、インタビュアーの大御所となった阿川佐和子。

首のたるみが気になるの

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ノーラ・エフロン著/阿川佐和子訳
集英社
2013年9月  ★★★★★

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老いは素晴らしいなどと書いている本があるが、そんなことをいう人を信じられないと著者はいう。人生の舞台を降りつつあることが素敵なんてことは、一体何を考えているのか。若い時の方がいいに決まっているというのが潔い著者の言い分。

そうは言っても、アンチエイジングには人並みの興味を持っている。フェイスリフトしようとコラーゲンを注入したりボトックスでシワをなくしても、首のたるみは隠せないから、タートルネックを愛用しているという、しかも黒。寄る年波に打ち勝とうとする涙ぐましい努力の数々を挙げている。

著者は、ジュリア・チャイルドの料理本のレシピを半分は作ってみたいうから、かなりの料理好きであることがうかがわれる。それが、映画『ジュリー&ジュリア』のアイデアにつながったのだろう。料理に関してはことさら饒舌である。

JFKが大統領時代にホワイトハウスの研修生と18カ月もの間不倫関係にあったというスキャンダルは、その研修生ミミ・ファームストックが、2003年5月にマスコミに明らかにしたことで一気に沸騰した。著者もミミと同じ頃に研修生だったという。本当か嘘かわからないが、当時ホワイトハウスで働いていた若い娘のうちで、JFKが手を出さなかったのは著者だけだという。ユダヤ系だからか。それは著者にとって良かったことなのか悔やむべきことなのか、ユーモアを交えて書いている。

成長するまでに母から少なくとも500回は「すべてはネタなのよ。メモを取りなさい」と教えられたという。直球を投げる著者の生き方は失敗も多いだろうけれど、それこそネタになることも多そうだ。失敗は逃さずネタとしてメモをし、それらを元に脚本を仕上げ映画を作り、そして本書を書いたのだろうね。

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