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2014年6月21日 (土)

映画365本 DVDで世界を読む 宮崎哲弥

映画を教養を得る手段という視点から解説した映画ガイド。シネフィルを意識したものではないという。シネフィルとは映画を浴びるように見ている映画通や映画狂のこと。
著者は劇場で映画を見るのはどうにも時間の無駄という考えをしている。DVDなら途中で止めて別のことができるし、画面を戻して見直してもいいので気楽だと、まあその通りなのだけれど、映画は劇場で観ようと勧めるのが映画本の王道だが、そこをあえて外している。
Image_20201113105001映画365本 DVDで世界を読む
宮崎哲弥(Miyazaki Tetsuya
朝日新書 2009年 

日本の映画評論家の草分け的存在の淀川長治が生きていたら、「映画は劇場で見るもの」と眉をヒクヒクさせたと思う。さらに「映画は頭で見たらつまらないね。もっと感覚的に見てほしい」とも言うだろう。映画の目指すところが娯楽であることは揺るぎないが、本書では楽しくてためになる映画を選んだという。

各作品を人生星、思考星、社会星、仕事星、恋愛星、家庭星という項目について、星の数で評価しているが、アイディアが空回りして意図するところが伝わってこない。
そうはいっても本書の綿密度はなかなかのもので、各作品の解説は縦横無尽にいきわたり見たい気持ちにさせてくれる。あるいは見た映画であればなるほどという新たな発見がある。
見ていない映画の紹介はしっくり伝わってこないものだが、本書はそれを薀蓄でカバーしていて、見ようという気にさせてくれる。
本書はとにかく情報量が多いことに特徴がある。→人気ブログランキング

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