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2014年7月 9日 (水)

地獄でなぜ悪い

映画作りの現場がヤクザの組同士の抗争になり、映画は撮られていくというぶっ飛んで展開するストーリー。バックグラウンドには娘を溺愛するヤクザ夫婦がいる。
Image_20210112201101地獄でなぜ悪い
Why don't you play in hell?
監督:園子恩(En Shion
脚本:園子恩
音楽:園子恩/井内敬三  主題歌:「地獄でなぜ悪い」星野源
日本 2013年 130分

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ヤクザ夫婦の愛娘・武藤ミツコ(原菜乃華/二階堂ふみ)は、TVコマーシャルの人気子役である。
ミツコの父親・大三(國村隼)の留守中に、大三の命を狙いに4人の池上組のヤクザが自宅に押し入る。台所で調理をしていた大三の妻・しずえ(友近)は包丁で3人を刺殺し、池上(堤真一)に重傷を負わせた。しずえは警察に自首し、10年の懲役となる。
命をとりとめたは池上は、帰宅したミツコの、血の海の惨状にまったく動揺することのない毅然とした態度に、惚れて込んでしまう。
そして武藤組と池上組の、やってやり返す抗争は、10年間延々と続いた。

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一方、一生に一度まともな映画を撮りたいと願っている、映画人なら誰でも抱く夢を、高校生の映画オタク平田(長谷川博己)たちは、果たせずに10年が過ぎてしまった。
アクションスターを目指していた佐々木(坂口拓)は、『キル・ビル』のユマ・サーマンと同じ黄色のつなぎを着て、ブルー・スリーの動きを真似ている。

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しずえの出所を10日後に控えて、大三はしずえの夢であるミツコ主演の映画を作ろうと手を尽くす。そこに、ひょんなことから、ミツコに1日だけ恋人になるように脅された通りすがりの橋本(星野源)が、ミツコとともに武藤の組事務所に連れてこられ、橋本は映画監督を命じられる。
死か監督を引き受けるかの選択を迫られた橋本は、映画バカの平田たちに応援を仰ぐのだった。待ちに待ったチャンスが転がり込んできたと奮い立つ平田は、ヤクザの本物の抗争を撮ることを決意する。
平田は「武器は日本刀のみ飛び道具禁止」の抗争ルールを決める。
そしていよいよ両組が入り乱れての抗争が始まる。

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平田の思惑通り、血を血で洗う大迫力の惨劇となるわけだが、ヤクザがいつまでもルールを守っているはずがなく、ルール違反のピストルが発射され、抗争は収集がつかなくなる。このあたりは、クエンティン・タランティーノの『キル・ビル』を彷彿とさせるシーンである。
大迫力の地獄絵が撮影できたことに、平田は喜々としてカメラからフィルムを回収していくのだが。。
クライマックスの場面にいる登場人物たちには、望んで戦おうと、誰かのために戦おうと、否応なしに修羅場に引きずり出されようと、やるしかないという覚悟ができている。だから血の抗争であっても爽やかに見えるのだろう。→人気ブログランキング

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