ミスト
スティーヴン・キングの同名のホラー小説(1980年)の映画化。
主人公たちの前に立ちはだかるのは、霧の中にいる謎の怪物と人間の心に潜む邪悪なものである。
暴風雨の翌朝、湖面に霧が立ち込めた。
湖畔にあるデヴィット(トーマス・ジェーン)の家は、暴風雨でところどころが破損してしまい、彼は妻を家に残し、息子ビリーを連れ日用品を買い出しに車で町に向かった。道中、湖にの方に向かう何台かの軍のトラックとすれ違う。
ここで、何かただならぬことが起こったのではないかと不安にさせる。
スーパーマーケットは、買い出しの人たちでごったがいしていた。
ミスト The Mist 監督:フランク・ダラボン 脚本:フランク・ダラボン 原作:スティーヴン・キング アメリカ 2007年 125分 |
霧の中から恐怖におののき鼻血を出した男が、店の中に飛び込んでくる。霧の中に得体のしれない怪物がいるという。
若い母親が家にふたりの幼い子供を残してきたので、誰か車で送ってくれないかと哀願するが、誰も応じず母親はひとりで霧の中に消えていった。
店の空調の故障を直すために、倉庫のシャッターを開け、店の外に出ようとした店員のからだに怪物の触手が絡みつき、店員は霧の中に悲鳴とともに消えていった。
デヴィットは外に謎の怪物いると皆に伝えるが、デヴィットの話を信じようとしない男たちは連れ立って霧の中へ出て行った。
夜になると店の光につられて、巨大な謎の昆虫や鳥が窓ガラスに衝突てしガラスが割れ、昆虫や鳥は人びとに襲いかかった。
狂信的な女性カーモディ(マーシャ・ゲイ・ハーデン)がハルマゲドンの始まりであると説くと、彼女のカルト的な考えに共感する人が出てくる。
デヴィッドたちは、負傷者を治療する薬や包帯を手に入れるため、店の近くの薬局に向かう。薬局には憲兵が柱に縛られていて、しきりにデヴィットたちに謝るが、体の中からクモのような生き物が無数に出てきて、憲兵はこと切れる。
事態は軍が引き起こした不測の現象なのか。
やがてカーモティは生贄を出すように人々を煽る演説をするようになり、思いあまった女性教師のアマンダ(ローリー・ホールデン)は、カーモディを撃ち殺してしまう。
デイヴィットたちは、霧の中の怪物ばかりではなく、カルト集団とも戦わなければならない。
店の中に留まるも地獄、外に出て行くのも地獄という状況のなか、デヴィッドはビリーを連れアマンダたちとともに、店を出て車で霧からの脱出を選択をするのである。→人気ブログランキング
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【スティーヴン・キング原作の映画】
キャリー/2013年/Carrie/キンバリー・ピアース
ミスト/2007年/The Mist/フランク・ダラボン
ショーシャンクの空に/1994年/The Shawshank Redemption/フランク・ダラボン
スタンド・バイ・ミー/1986年/Stand by Me/ロブ・ライナー
【スティーヴン・キングの著書】
『11/22/63』上下 白石 朗 訳/文藝春秋/2013年
『書くことについて』田村義進 訳/小学館文庫/2013年
『ビッグ・ドラバー』小林恭美子・風間賢二 訳/文春文庫/2013年
『1922』横山啓明・中川聖 訳/文春文庫/2013年
『幸せの25セント硬貨』朝倉久志・風間賢二・白石朗・池田真紀子 訳/新潮文庫/2004年